[メイン]
語り手 :
小さい頃に思い描いていた夢は、もう、色褪せてた。
自分で思っていた努力も、きっと大したものじゃなかった。
才覚のせいにしても、結局は自分のせいだから。
もう、いいかなって。
ふしぎもののけTPG ゆうやけこやけ『てるてる坊主の願い』
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 遠くを眺めれば山か森しか見えず、山の上から、池から、細い川が流れる。
[メイン] 語り手 : 近くを見れば、家の数よりも多い田んぼと畑。所々に車も通れない細い道に、剥き出しの土の道もあちこちに。
[メイン] 語り手 : 街灯の無いこの町は、子ども達の遊ぶ声、犬の声、猫の声、鳥たちの声、虫の声。
[メイン] 語り手 : 水が流れる音、風が吹く音。人よりも賑やかなものがたくさんある町。
[メイン] 語り手 : そんな町で、あなた達はゆったりと、のんびりと過ごしていた。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 場面『ふしぎ物語のはじまりはじまり』 場所:廃れた神社 時間:夕
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : ─────あなた達は、手入れの施されていない神社にいた。
[メイン] 語り手 : 偶然立ち寄ったかもしれないし、休憩をしに来たかもしれないし、もしかしたらそこが、住処なのかもしれない。
[メイン] 語り手 : それぞれの理由で、あなた達はそこにいる。
[メイン]
語り手 :
ところで、「あなた達」って、誰?
気になるなら、少し、覗いてみよう。
[メイン]
語り手 :
彼らの生活を。
『へんげ』の、物語を。
[メイン] 語り手 :
[メイン]
:
神社の中に、がさごそと、大きい鳥の影。
いたずら好きのからすだろうか。
いや、らんぼうもののヒヨドリだろうか。
[メイン]
:
がさごそと、木が揺れる音がする。
夕暮れの神社ということもあり、人が見れば少し不気味に思うかもしれない、その音の正体は。
[メイン] ドロース : 「あっ!木の実がありました〜!!」
[メイン]
ドロース :
大きな図体をした、茶色の冴えない鳥。
嘴には木の実を咥えたまま。
[メイン]
ドロース :
「ここは食べ物がいっぱいですね!
皆さんに付いてきて、良かったです!
Спасибо〜!」
[メイン] ドロース : ちくぱくと、木の上から聞こえる声が、地面の方へと向けられる。
[メイン]
ロコ :
「けんたっちー…けんたっちー…」
しっぽをピョコピョコ動かし辺りをうろつく
[メイン]
ロコ :
「けんたっちー…なかった」
しょぼん
[メイン]
ドロース :
「はて……?
けんたっちーとは……どのようなものなのですか?」
[メイン] ロコ : 「おにくなのはしってるからおちてるかなって」
[メイン]
ドロース :
こてり、と首を傾げる。
とおいとおい田舎生まれの私には知らない、とかいななにか……なのでしょうか。
[メイン]
イツルギ :
「……」
「落ちているものではないと思うぞ」
[メイン] ロコ : 「へ〜!」
[メイン] ロコ : 「おにいさん!ありがと!」
[メイン] イツルギ : 縁側で身を伏せていた犬が一匹、首を上げて言った。
[メイン]
イツルギ :
「……人間のところに好んで顔を出している奴がいたな。人間の食い物が欲しければそいつに聞けばいい」
礼に再び顔を伏せる。
[メイン]
ドロース :
「確かにおにくなら……れあ、というものかもしれませんね……!」
ものしりだなぁ、なんて感心しながら。
[メイン]
めぐみん :
「...ニンゲン?」
1つの単語に反応しピクリと耳を立てる
[メイン] めぐみん : 「ニンゲンの話なら私も混ぜてもらいましょう、古来よりパートナーとして連れ添ってきたお犬様の言うことには幾分か興味があります」
[メイン] イツルギ : 「……お前のことだ。ロコが…けんたっちーとかいうのを探しているらしいぞ。知らないのか?」
[メイン] ロコ : 「おねえさん!おしえてくださいな!」
[メイン]
めぐみん :
「...先程の言い分...貴方も知っているでしょう?」
「まあその...」
張本人を目の前にし言い淀む
[メイン]
ドロース :
「けんたっちーとは……どのようなお味なのでしょうか!」
どんなものかも知らないので、興味津々だった。
[メイン] めぐみん : 「私だって食べられるなら食べてみた...ゲフン。肉なのは確かです」
[メイン] ロコ : 「おお〜」
[メイン] めぐみん : 「どうも特殊な味付けをしているそうで...じゅるり」
[メイン]
ロコ :
「おいしそ〜!」
しっぽぶんぶん
[メイン]
イツルギ :
「……」
どうしてか、危険な気配を感じずにはいられない。
[メイン]
ドロース :
「わぁ!それはおいしそうです!
私はたべられませんが……きっときのみよりおいしいのでしょうか!」
木の枝に乗り、ワクワクしているのか、がさがさと揺れる。
[メイン]
ドロース :
何の肉かは、もちろん知らなかった。
知っていれば……きっと、あわててこの場から逃げ出していたから。
[メイン]
めぐみん :
「そ、それよりも!ニンゲンと実際に触れ合ってきている御二方からのお話を聞きたいところです」
「視るだけでは知ることの出来ないこともあるでしょうし」
[メイン]
ロコ :
「?」
キョトンと顔をかしげ
[メイン]
ロコ :
「ニンゲンさんにあたまなでてもらうときもちいいよ!」
[メイン] めぐみん : 「ほ、ほら色々あるでしょう!何を目的に日々を暮らしているかだとか、我々に対しての心境だとか!」
[メイン]
ドロース :
「そうなんだ……!!
暖かいんですか?ぽかぽか……しちゃいますか?」
[メイン]
ロコ :
「うん!」
思い出しているのか耳もピョコピョコさせる
[メイン]
ドロース :
ロコの言葉に、きょうみしんしんで。
[メイン]
めぐみん :
「むぅ...純真すぎます...そちらはどのようにお考えで?」
とイツルギの方を
[メイン]
イツルギ :
「ヒト……」
昔、俺も頭を撫でてもらったことがあるのを思い出していた。
[メイン]
ドロース :
「あったかいのはいいなぁ!
さむい冬でも、ぽかぽかしちゃいますもんね!」
こくこく、と揺れながらも。
[メイン]
イツルギ :
「……そうだな、暖かかった。とても。それで……」
思い出すのは優し気に笑いかけてくるあの顔、大きな手に……
[メイン] イツルギ : めぐみんの質問に考え込んだようにしていて、ふと耳を立てる。
[メイン] イツルギ : 「人の、足音がしないか?」
[メイン]
ロコ :
「!」
言われて耳としっぽをピーンとさせる
[メイン]
めぐみん :
「!」
しゅびっと尻尾を立てたかと思うとすぐさま近くの茂みへと身を潜める
[メイン] 青髪の少年 : 「ふぅ……ふぅ」
[メイン] 青髪の少年 : すると、青髪の少年が、境内へとやってくる。
[メイン] 青髪の少年 : 長い、長い、階段を登ってきたのだろう。
[メイン] 青髪の少年 : 汗を拭って。そして、達成感に満ちた笑顔で。
[メイン] 青髪の少年 : 「やっとついた~~~~……えへへ」
[メイン] イツルギ : 少年の影を一瞥して、縁側からすたりと飛んで、裏手まで駆けた。
[メイン] ロコ : 皆の後を着いていく
[メイン] ドロース : ぱたぱたと飛び。神社の縁に止まり、気になって覗き込む。
[メイン] 青髪の少年 : そして少年は、綻びた賽銭箱と、鈴を鳴らす太い綱の前まで来て。
[メイン] 青髪の少年 : 綱に手をかけると。
[メイン] 青髪の少年 : 「こう……だっけ?」
[メイン] 青髪の少年 : からん、からん、と鳴らす。
[メイン] 青髪の少年 : 「わぁ、ビックリした……!これで、いいんだよね……?」
[メイン]
青髪の少年 :
「あとは……こう、だっけ?」
そう言うと、手を合わせ、目を閉じる。たどたどしく。
[メイン] 青髪の少年 : 「……カミサマ、カミサマ、僕のお願いを、一つだけ、叶えてください」
[メイン] 青髪の少年 : 「……どうか、森で見かけた、あのお姉さんが、笑顔になれますように」
[メイン] 青髪の少年 : 「いっぱい、いっぱい、笑顔に……なれますように」
[メイン] 青髪の少年 : そう告げ、手を合わせたまま黙すると……。
[メイン] 青髪の少年 : ゆっくりと、瞼を開け、満足そうに、笑顔で頷いて。
[メイン] 青髪の少年 : 「よーし!次も頑張っちゃうぞー!」
[メイン] 青髪の少年 : そう言って、長い下り階段へと向かっていった。
[メイン]
ドロース :
森のおねえさん……?
なんて、覗き込んで盗み聞きをしていれば……
[メイン]
めぐみん :
「.....今のは?何やらブツブツと唱えているように見えましたが」
[メイン] ロコ : 「なんだろうね?」
[メイン] ドロース : 覗き込みすぎて、ひっくり返って落ちそうになる。
[メイン]
めぐみん :
「それにあの鐘をガラガラと動かしていました...なんの意味が...?」
紐を咥えて同じように鳴らそうと試みる
[メイン]
イツルギ :
「おい…!」
ドロースの下に滑り込む。
[メイン] ロコ : 「わ〜!おもしろそう!」
[メイン]
ドロース :
「わ、わわわっ!!!
……うひゃ!? す、すみません!!」
[メイン] めぐみん : 「ぐ...力が足りません、2人で合わせて引っ張りますよ!」
[メイン] ロコ : 「うん!」
[メイン] ドロース : ……私よりもおっきい……!!!びっくり、したぁ……!!!
[メイン]
ドロース :
ぱたぱたと、ありがとうなんて言いながらも、胸はバクバクしたまま。
……もしかして、イツルギさんって……やさしいのかな?
[メイン]
イツルギ :
「いい……もうやるな」
あっさりとした答えだが、息は荒げている…焦って駆けだしたのだ
[メイン]
めぐみん :
ガラン.......ガラン.....
「音が、鳴りましたね...これだけ?」
[メイン]
ロコ :
「う〜ん…もっとゆらしてみる?」
ぶらぶらしながら
[メイン] イツルギ : 「おい、壊したらどうする気だ!?」
[メイン] ロコ : 「ごめんなさい…」
[メイン] めぐみん : 「こ、壊れませんよ...多分...」
[メイン]
ドロース :
「むむむ……?」
私なら飛んでしまえば神社はすぐ。
でも、地面を歩くのはとってもつらい。
そんなに、大事なことがあったのかな……。
[メイン] イツルギ : 「い、いや…こちらこそ大声出して悪い…」
[メイン]
めぐみん :
「ふむ...先程の少年を思い返すに鐘は手順の1つということでしょうか」
「時にドロースさん、少年はなんと仰っていたのですか?」
[メイン]
ドロース :
「ふむむむ……へぁっ、わ、私ですか!?
森……なんて言ってたような?」
[メイン]
ドロース :
「あとは……笑顔……とか?」
[メイン] ドロース : 肝心な部分は、さっきの落ちた時にすっぽ抜けていた、鳥頭だった。
[メイン] イツルギ : 「……あんたはやっぱり人間に興味があるんだな、めぐみん」
[メイン]
めぐみん :
「ほああっ!?い、いや私はですね、より完璧なニンゲンに変身する為にですね...!!別にニンゲン界で暮らそうとかそんなことは無く!!ええもう一切!」
興味、という言葉は否定せず
[メイン] イツルギ : 何か、要らんことまで喋られてしまった。
[メイン]
ロコ :
「そうなんだ!すごい!」
しっぽぶんぶん
[メイン] イツルギ : 「まぁいい。興味があるんなら付いていくなりすればいいさ。俺は止めやしない」
[メイン] めぐみん : 「.......?やけに含んだ言い方ですね」
[メイン]
ドロース :
「か、完璧……!!」
めぐみんの言葉に、じぃーんと驚いたように。
[メイン] イツルギ : 「どうせヒトからすれば、獣なんて気に留めるほどのものじゃないからな」
[メイン]
めぐみん :
先程のニンゲンについての質問も妙に考え込んでいた...
過去に何か確執でもあったのでしょうか...
[メイン]
めぐみん :
「ええ!そりゃもう完璧に模倣して!貴方たちからもニンゲンからも見破れないほどの変身をいつか成し遂げてみせましょうとも!」
夢の一端を語り饒舌になる
[メイン]
ロコ :
「めぐみんすごい!」
👀✨
[メイン]
ドロース :
「めぐみんさん……!замечательный〜!!
うんうん、ヒトとでも、仲良くなんてできますよっ!」
楽しそうに、ぱたぱたと木に止まりながら。
[メイン]
イツルギ :
「……」
めぐみんから感じた思考に、少し間を置く。
話しすぎたか。ヒトが目の前に出てきて、感情的になってしまった。
[メイン] イツルギ : 「……あの人間のことを知りたいってんなら、ドロースの聞いた森に行くか……そのまま、あの人間を追うのが賢いだろう」
[メイン] ロコ : 「イツルギおにいさんあたまいい!」
[メイン] めぐみん : 「百聞は一見にしかず、と言うやつですね!」
[メイン]
イツルギ :
「……。ありがとう」
どうにも調子が狂う……!
[メイン] ドロース : 「……!! なるほど……!」
[メイン]
イツルギ :
「俺はもう行く、じゃあな」
少し頭を冷やしたい。今すぐ。要らないことまで言いそうだ。
体をひるがえして、尻尾を振るうと藪の中へと消える。
[メイン]
めぐみん :
「では早速あの少年の元へ────
スタスタと歩き出し
[メイン]
ロコ :
「わわっ!まって〜」
急いで後ろを追いかける
[メイン]
ドロース :
……えがお。
それはポカポカするもの。
あのヒトはもしかしたら……誰かの笑顔が、気になってたのかな?
[メイン] ドロース : 誰かをぽかぽかさせたいなら……私もいっぱい気になる……!!!
[メイン]
ドロース :
そこまで考えて、はっ。
自分が置いていかれていることに気づき。
[メイン]
ドロース :
パタパタと、慌てて飛んでいく。
まってください〜〜〜!!!
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン]
語り手 :
では幕間処理を行います
各自、手元にある夢を数えて、夢ステータスを増やしてください
[メイン] 語り手 : その後、盤面にある公式サマリーを参照して、つながり強化を行ってください
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 0 → 2
[雑談] system : [ ロコ ] 夢 : 0 → 17
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 0 → 8
[メイン] 語り手 : 処理が終わったら、夢は一旦外に置いといてください
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 0 → 13
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 0 → 12
[雑談] system : [ ロコ ] 夢 : 17 → 2
[雑談] system : [ ロコ ] ふしぎ : 5 → 13
[雑談] system : [ めぐみん ] 夢 : 8 → 3
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 5 → 11
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 12 → 2
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 13 → 3
[メイン] イツルギ : 終わ・ッター
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 5 → 12
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 5 → 12
[メイン] ドロース : 終わりました!
[メイン] 語り手 : あ、ふしぎと想いはこれから増やす!
[メイン] 語り手 : でももうつながり強化するPCいないから大丈夫か
[メイン]
語り手 :
では、各自、自分に割り振られた番号の、横列の数字の合計を「ふしぎ」に
縦列の数字の合計を「想い」に変えてくれ
[メイン] system : [ イツルギ ] ふしぎ : 5 → 12
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 5 → 12
[メイン] system : [ めぐみん ] 想い : 5 → 12
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 5 → 10
[メイン] 語り手 : じゃあ全員、大丈夫そうなので、これで幕間処理終わり!
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 場面『なんでだろう?』 場所:どこかの森 時間:夜
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : あなた達は、その後すぐに森へと向かった。しかし……。
[メイン] 語り手 : この街は、『森』があまりにも、多すぎる。
[メイン] 語り手 : そのため、多くの時間を要してしまった。空は、すっかり暗くなり。
[メイン] 語り手 : 森の中には、人間らしい姿は、どこにもなかった。
[メイン] 語り手 : あるのは、虫や、動物の鳴き声と、そして空に広がる星空だけ。
[メイン] 語り手 :
[メイン] ドロース : 「……う」
[メイン] ロコ : 「まよっちゃった…」
[メイン]
ドロース :
「うわああああああ~~~……!!!こ、ここどこ~~~!!?
くらいです……!!こ、こわいです……!!!!ひぃいい……!!」
[メイン] ドロース : 羽で頭を抑えて、ガタガタとふるえていたが。
[メイン] ドロース : 「что!?」
[メイン] ドロース : びっくぅ!と、その声に、驚きまくる。
[メイン]
ロコ :
「だいじょうぶ?」
しっぽでドロースを包みこむ
[メイン] ロコ : 「ふたりともどこかいっちゃったね…」
[メイン] ドロース : 「あう……!」
[メイン] ドロース : そのしっぽは、ひえひえな夜に、ぽかぽかするくらいの、あったかさ。
[メイン]
ドロース :
「……ロコさんも、ぽかぽかしてるんですね……
むぅうー……そうですね……ちょっと、心配です……」
[メイン] ドロース : 夜がこわいきもちと、ふたりが心配な気持ち、両方ある。
[メイン] ドロース : 「ロコさんは……こんなに真っ暗なのに、こわくないのですか?」
[メイン]
ロコ :
「ふたりならだいじょうだよ〜」
笑顔
[メイン] ロコ : 「しっかりさんだもんね」
[雑談2] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 11 → 5
[メイン]
ドロース :
「んんぅう……そうですね……
きっとまた出会ったときは……けんたっちーも、持ってきてくれるかもしれませんね……」
[メイン] ドロース : その笑顔に……私も、ぽかぽかしてくる。……あったかい。
[メイン]
ロコ :
「けんたっちー!?」
目を輝かせる
[メイン] ロコ : 「たのしみだな〜」
[メイン] ドロース : 「ふふ……私も、どんなものか知ってみたいです……」
[メイン] ドロース : ロコさんは……こんなまよなかでも、全然こわいなんて思ってなさそう。
[メイン]
ドロース :
私だけ……怯えちゃ、ダメだよね……
もっと勇気を、ロコさんみたいに、がまんをしないと……!!
[メイン] ドロース : 「わ、私……あの!森の……笑顔の人について、鳥さんたちに聞いてみます!」
[メイン] ロコ : 「!」
[メイン] ロコ : 「わたしもなかまたちにきいてみるね!」
[メイン]
ドロース :
「お願いします……!!」
と、ロコにぺこりと、頭を下げながら。
[メイン] ロコ : 「がんばってね」
[メイン]
ドロース :
ロコさんの言葉に、ぱたぱたと羽ばたきで返して。
そして……そこに止まっていたカラスさんの隣に、泊まる。
[メイン] ドロース : 「きょ、今日はいい天気ですね……!」
[メイン] 語り手 : 黒鳥は、ドロースの言葉に、首をかくりと動かすと。
[メイン] 語り手 : 真っ黒な目で、見ては、首をまた、かくかくと、動かす。
[メイン] 語り手 : その後、自分の嘴で羽根を整えつつ。
[メイン] 語り手 : かく、とした動きで、小首を傾げている。
[メイン]
ドロース :
……はっ。私たちはへんげ。
喋れる獣ではあるけれど……他の仲間もそうだとは、限らない。
[メイン] ドロース : 「え、ええっと~~、えっと~」
[メイン]
ドロース :
ばさばさと、翼をはためかせて、大きな体を、さらに大きくアピールする。
大きなもの……例えば、人間。それに、出会わなかったか、と。
[メイン] 語り手 : 「カー」
[メイン] 語り手 : 黒鳥は、枝の上を器用に、爪をひっかけて、横移動する。
[メイン] 語り手 : かく、かく、と首を動かし、黒い目をドロースへと向ける。
[メイン] 語り手 : そして、ばさり、ばさり、と羽搏かせる。黒い羽根を、その場から、まだ飛ばずに。
[メイン] ドロース : 「…………!」
[メイン]
ドロース :
茶色の瞳を向けて、どきどきとした胸の中、カラスを見つめる。
飛ばないということは……何か、知っているのかな、と。
[メイン] ドロース : どうなんだろう……!と、初めて出会う烏に、無警戒のまま、ずんずんと近づく。
[メイン] ドロース : 子ども判定で……お願いします!
[メイン] 語り手 : こどもか、なるほどね
[メイン] 語り手 : じゃあ難易度6
[メイン] ドロース : じゃあ……想いを3消費して、達成成功させます!
[メイン] 語り手 : OK
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 烏とは、『遊び』が好きだ。そして何よりも、気紛れだ。
[メイン] 語り手 : 今夜はきっと、気分が良かったのだろう。
[メイン] 語り手 : 黒鳥の嚮導により、ドロースとロコは、森のさらに奥へと向かう。
[メイン] 語り手 : そして……そこには……。
[メイン] 語り手 : 月光に照らされる、人間の姿が、あった。
[メイン] 語り手 : 黒鳥は、かく、かく、と首を動かすと、羽搏き、去っていった。
[メイン] ドロース : 烏に、ばさばさと、ありがとうと、感謝を伝えるように。
[メイン]
ドロース :
そして、光へと、目を向けると。
……本当は、少しくらい、びくり!と驚いていたのだが。
[メイン] ドロース : 「……み、見てください!ロコさん……あれ!」
[メイン]
ロコ :
「すごい!」
[メイン] ロコ : 「ほんとうにいたんだ!」
[メイン] 黒髪の女性 : ─────そこにいたのは、黒髪の女性。
[メイン] 黒髪の女性 : そして、手に持っているのは、綱。
[メイン]
ロコ :
「あっ!」
慌てて口に前足を当てて黙る
[メイン]
語り手 :
【こども】判定
難易度2
[メイン] ドロース : なわ……?と、その様子に、首をかくりと、傾げれば。
[メイン] ドロース : 子どもは……3です!
[メイン] ロコ : 我も
[メイン] ロコ : 1d0+3>=2 【こども】判定 (1D0+3>=2) > 0[0]+3 > 3 > 成功
[メイン] 語り手 : では
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 大きい綱は、木の枝に、括りつけられていた。
[メイン] 語り手 : 一本だけ、頑丈で、太い。
[メイン] 語り手 : まるで、神社で見た時の、綱と同じような、いや。
[メイン] 語り手 : それよりも、少し細いかもしれない。
[メイン] 語り手 : そして、あなた達は思った。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : ブランコかな?
[メイン] 語り手 :
[メイン]
ドロース :
「…………ろ、ロコさん……あれ!!」
聞こえないように、静かに、これを潜める。
[メイン] ロコ : 「う…うん!」
[メイン] 黒髪の女性 : 女性は、ブランコを手に取っているのに。
[メイン] 黒髪の女性 : 公園で、あなた達がよく見かける、子ども達と、違って。
[メイン] 黒髪の女性 : どこか、悲しそうだった。
[メイン] 語り手 : そして。
[メイン] 語り手 : ぽつ、ぽつ、ぽつ。
[メイン] 語り手 : 雨が、降り始めた。
[メイン] 黒髪の女性 : 「…………あ……」
[メイン] 黒髪の女性 : 女性は、空を見上げた。綱を持ったまま。
[メイン] 黒髪の女性 : そして………溜息を、吐いて。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……今日は…… ……今日じゃ、なくても……」
[メイン] 黒髪の女性 : そう、呟いて、ブランコから手を離すと、踵を返して。
[メイン] 黒髪の女性 : ブランコのあった場所から、静かに、去っていった。
[メイン] ロコ : 「遊ばないみたいだね?」
[メイン]
ドロース :
「うーん……手にあるのはブランコなのに
なんだか……悲しそうです」
[メイン] ドロース : むうぅ、と、ロコの言葉に頷くように、首をこくこく、と。
[メイン] ドロース : 「あれは、きっと……私には分かります」
[メイン]
ロコ :
「すごい」
[メイン] ドロース : 「一人で遊ぶのは……寂しいんです!!」
[メイン] ロコ : 「!!!」
[メイン] ロコ : 「そうだね!!!!!」
[メイン] ドロース : でしょう!と、ロコにばさばさと、翼をはためかせて。
[メイン]
ドロース :
「でも、今の私たちでは遊べませんから────」
と、ドロースの体がふしぎに、変化していく。
[メイン]
ロコ :
「そうだね」
ロコの姿も変化していき…
[メイン] ドロース : ふしぎと想いをそれぞれ3消費して、6で……人間に変化します!
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 12 → 9
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 12 → 9
[メイン] ロコ : ふしぎ変化
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 13 → 7
[メイン] 語り手 : ドロースはストップ
[メイン] 語り手 : ああなるほど、OK!
[メイン]
ドロース :
「……よーし!大丈夫そうです!
ロコさんも……すっかりヒトみたいです!」
[メイン] ロコ : 「だいじょうです!」
[メイン] ドロース : ロコを大きく見下ろすような、そんな人間の姿のドロースが、そこにはいた。180cmくらい。
[メイン] ロコ : 「おっきい!」
[メイン] ドロース : 「えへへっ!ごーごー!」
[メイン] ロコ : 「ごーごー!」
[メイン] ドロース : ロコに嬉しそうにしながらも、ぱたぱたと、子どものように二人でお姉さんの元に走っていく。
[メイン]
ドロース :
「お、お姉さん!
一人じゃ……ブランコ、楽しくない、ですよね!」
[メイン] 黒髪の女性 : 「……へっ!?!」
[メイン] ロコ : 「いっしょにあそぼ!」
[メイン] 黒髪の女性 : 黒髪の女性は、[びっくり]してしまう。
[メイン] 黒髪の女性 : 目を大きく見開いて、瞬きも、何度もして。
[メイン] 黒髪の女性 : 汗を浮かべて、狼狽した様子を見せている。
[メイン] 黒髪の女性 : 「へっ……!?あ……え……!?な……!?」
[メイン]
ドロース :
「あっ……ご、ごめんなさい……!извини……」
黒髪の女性よりも大きなドロースは、その頭をぺこぺこと、下げて。
[メイン]
ロコ :
「ごめんなさい」
マネしてペコリと頭を下げる
[メイン] 黒髪の女性 : 「!?! な、ど、どこから、来た、の……!?だ、だって、夜……!?」
[メイン]
ドロース :
「その……さっき、あんまり……楽しそうにしてなかったから……つい、おどろかせてしまいました……!」
また、謝るように、ぺこりと。
[メイン] 黒髪の女性 : [びっくり]したままのようだ。
[メイン] ドロース : ええっと……びっくりしてる……!ど、どうすればいいのかな……!こういうとき、ええっと……!
[メイン]
ドロース :
……ふと。故郷の寒空を思い出す。
私が、怪我して飛べなかったとき……抱きしめて、ぽかぽかと、暖めてくれた……そんな、ヒトを。
[メイン]
ドロース :
体が凍りついちゃうくらい寒かった……のに。不思議と、私は……ぽかぽかしていた。
……この人にも、びっくりじゃなくて……ぽかぽか、してほしい。
[メイン] ドロース : 「……えいっ!!」
[メイン]
ドロース :
ドロースは、体全体を使って、女性を抱きしめる。
【やすらぎ】を使います!
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 9 → 3
[メイン]
黒髪の女性 :
「あっ………」
ぽふりと、自分よりも長身の女性に、包まれて。
最初こそ、さらに吃驚するものの、徐々に、その温もりに……。
[メイン] 黒髪の女性 : 「…………不思議……」
[メイン] 黒髪の女性 : 鼓動は、収まっていった。
[メイン] 黒髪の女性 : 「………ご、ごめんなさい、こちらこそ……突然……」
[メイン] 黒髪の女性 : 「そ、その……あなた達は…… ……肝試し、かしら……?」
[メイン] 黒髪の女性 : にこりと、気弱な困り眉のまま、微笑んで。
[メイン]
ロコ :
「わたしも〜」
後ろからぽすっと抱きつく
[メイン] 黒髪の女性 : 「ひゃあっ!?」
[メイン]
黒髪の女性 :
「……も、もぉー……」
満更でも無さそうな声調で。
[メイン] 黒髪の女性 : 「だめよー……?夜の森は、暗くて、危ないんだから…… ……ね?」
[メイン] ロコ : 「は〜い」
[メイン] 黒髪の女性 : 怒っている、という様子でもなく、宥めるように。
[メイン]
ドロース :
「ロコちゃん、優しい!」
ぱぁぁ、と笑ってしまいながらも。
[メイン]
ドロース :
「でも……お姉さんも、あぶないですよ……?
く、暗いですし……!」
[メイン] 黒髪の女性 : その言葉には、少し目線を逸らして。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……少し、見回りをしていたのよ」
[メイン] 黒髪の女性 : 「ほら……子ども達が、かくれんぼをしたまま、帰ってこない……なんてことも、あるじゃない?」
[メイン]
黒髪の女性 :
「あなた達のように、ね?」
つん、とドロースの額に、人差し指を軽く当てながら、微笑をして。
[メイン] ロコ : 「かくれんぼはたのしいもんね!」
[メイン] 黒髪の女性 : くすりと、微笑みつつ。
[メイン] 黒髪の女性 : 「そうね…… ……私も、小さい頃は、そんな遊びをしていたかしらね」
[メイン] 黒髪の女性 : 「でも、楽しいのは分かるけど……こんな時間帯まで、外にいたら、だめよ?」
[メイン]
ドロース :
「あうっ……!」
当てられた、額を両手で覆いながら。
[メイン]
黒髪の女性 :
「私は ………大人だから、いいけど」
少し、間を持たせた、含みのある言葉で。
[メイン]
ロコ :
「わかった!」
元気よく返事をする
[メイン] 黒髪の女性 : くすりと笑って、素直でいい子ね……と呟きながら、ロコの頭を撫でて。
[メイン] ロコ : 「えへへ〜」
[メイン]
ドロース :
「はいっ!あっ、今日は……遊ばないんですか?
それなら……お姉さんも一緒に帰りましょう!」
[メイン] ロコ : 見えないしっぽをぶんぶんしてる
[メイン] 黒髪の女性 : 「………今日は……そう、ね、だって」
[メイン] 黒髪の女性 : 空を見上げて、手を軽く、天へと向けると。
[メイン] 黒髪の女性 : 弱めの、にわか雨。
[メイン] 黒髪の女性 : 「もう、雨だもの……ね」
[メイン]
ロコ :
「あっほんとだ〜」
今頃気づく
[メイン] ドロース : 「あっ……ほんとだ!風邪、引いちゃいますよ!」
[メイン] ドロース : ドロースから、小さな翼が……二対生える。
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 9 → 7
[メイン] 黒髪の女性 : 「……!?」
[メイン] 黒髪の女性 : 女性は、[びっくり]した。
[メイン] 黒髪の女性 : 「え!?なっ……!?そ、それ、なん、です……!?」
[メイン2] system : [ めぐみん ] 想い : 12 → 8
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 7 → 1
[メイン]
ロコ :
「おねーさん![だいじょう]だよ!」
ニカッと笑い安心させようとする
[メイン] 黒髪の女性 : 「へっ…………!?」
[メイン] 黒髪の女性 : 後ろから、ロコの抱擁を感じ、未だに狼狽えた様子を見せつつも……。
[メイン] 黒髪の女性 : その、純真な笑顔に、嘘偽りを感じる事が、無かったのか。
[メイン]
黒髪の女性 :
「………………」
冷や汗を、浮かべながら。落ち着きを、取り戻して。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……あなた達は……一体……?」
[メイン]
ドロース :
……へ、へんげって……バレちゃいけないんだっけ。
うーん、うーん……と、悩むように。
[メイン] ドロース : でも……寒そうだったから、雨からまもれるかな、って思ったけど……むむむ。
[メイン] ドロース : 「うぅん……私たちは……動物なんです!」
[メイン] ドロース : つばさをはためかせて、ロコとお姉さん、二人に雨を凌ぐように、覆い被せようとして。
[メイン]
黒髪の女性 :
「………え……?動物……?」
困惑した様子を見せて。
[メイン] ロコ : 「うわ!ありがとう!ドロース!」
[メイン] 黒髪の女性 : 雨が、翼に当たる音だけがする、静寂の中。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……………揶揄っている……というわけでも、無さそうね……」
[メイン] 黒髪の女性 : 「……………本当に、不思議……」
[メイン]
ドロース :
怒られるかな、怖がられるかな……なんて、言った途端に、目をぱっちりと閉じていた。
けれど……そんな言葉はなくて。
[メイン] ドロース : 「…………あれ……こわくないんですか?」
[メイン] ドロース : おそるおそる、目を開ける。
[メイン]
黒髪の女性 :
「…………」
その言葉に黙すると。
[メイン] 黒髪の女性 : 「…………怖いか、怖くないか……で言えば、そう、ね……」
[メイン] 黒髪の女性 : 逡巡するようにして。
[メイン] 黒髪の女性 : 「最初は、ビックリしちゃったわ……でも」
[メイン] 黒髪の女性 : 「……そう、ね…… ……言葉として、良いのか、どうかは、分からないけれども」
[メイン]
黒髪の女性 :
「『どっちでもいい』 ………かしら、ね」
困ったような眉で、小さく笑い。
[メイン] 黒髪の女性 : 「………ごめんなさいね、私の方こそ、変なことばかり」
[メイン] ロコ : 「げんきになってよかったね」
[メイン] ドロース : 「…………!」
[メイン] ドロース : ロコの言葉に、こくりと。
[メイン] ドロース : 「ううん!寂しそうなの、無くなって……良かったです!」
[メイン] 黒髪の女性 : 「………ふふ」
[メイン] ドロース : にこりと、嬉しそうに笑う。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……ありがとう、二人は……とても、優しいのね」
[メイン] 黒髪の女性 : 気弱な瞳で、二人を見やると、目線を下げて。
[メイン] ロコ : 「にへへ」
[メイン] 黒髪の女性 : 「………………二人のことは、内緒にするわね」
[メイン] 黒髪の女性 : 「その方が、きっと、二人にとっても……よね?」
[メイン] 黒髪の女性 : そう、静かに告げると……。
[メイン] 黒髪の女性 : 「……町に、戻るわね」
[メイン] ロコ : 「おねーさんありがと〜!」
[メイン2] system : [ めぐみん ] 想い : 8 → 6
[メイン]
ドロース :
「はい!私も……ぽかぽかしました!
……Спасибо!」
[メイン] ドロース : そして、あっ、と、言い忘れていたように。
[メイン] ドロース : 「私の名前はドロースですっ……!よろしくお願いします!」
[メイン] ロコ : 「わたしはロコ!」
[メイン] 黒髪の女性 : 「…………」
[メイン]
黒髪の女性 :
「……田端 頼子よ ……よろしく………なのかしらね……?」
困り眉で、小さく微笑しつつも、含みのある言葉で。
[メイン] 黒髪の女性 : 「二人とも…… ……元気でね」
[メイン] 黒髪の女性 : 「………私は ……もうすぐ、多分、もうすぐ……」
[メイン]
黒髪の女性 :
「………………」
黙して。
[メイン]
黒髪の女性 :
「……おやすみなさい、ドロースちゃん、ロコちゃん」
微笑し、そう告げると、頼子は、森を下っていった。
[メイン] 語り手 : ぱら、ぱら、ぱら。と、雨が葉っぱにしたりつく音。
[メイン]
ロコ :
「またね〜!よりこおねーさん〜!」
手をフリフリ
[メイン] ドロース : 「…………むうぅ……」
[メイン] ドロース : 手をふりふりするが、それは……ロコよりも、元気がない。
[メイン]
ドロース :
「……ぽかぽかは、したと思うんです
でも……なんだか、お姉さんは、心の底まで……ぽかぽか、してないみたいな……?」
[メイン]
ロコ :
「う〜ん…あのニンゲンさんがなにかしってるかもしれないね」
腕を組み、しっぽを振りながら考える
[メイン]
ドロース :
「ふむうぅ……!確かに……」
うーんうーん、と考えていれば。
[メイン] ドロース : 「へぶちっ!」
[メイン] ドロース : 「……うぅ、今日は……ひえひえですね……」
[メイン] ロコ : 「ヘクチッ」
[メイン]
ロコ :
「そうだね〜」
しっぽを腰に巻き付けて暖を取ろうとする
[メイン] ロコ : 「かえる〜?」
[メイン] ドロース : 「ひゃうぅっ!」
[メイン] ドロース : くすぐったく、思わず声が。
[メイン] ドロース : 「……むぅ。そうですねー……帰りましょう!」
[メイン] ドロース : お返しに、翼でぎゅっと包み込む。
[メイン]
ロコ :
「あったか〜い」
ヌクヌク
[メイン]
ドロース :
「ふふふ……ぽかぽかの二人なら、こんな夜も…………
少しは、怖くありませんねっ!」
[メイン] ロコ : 「だね〜!」
[メイン]
ドロース :
ロコの言葉に、にへらと笑いながらも。
先に降りていった彼女の方を、見て。
[メイン] ドロース : ……あの人も……私たちみたいに、ぽかぽかしたらいいのになぁ。なんて、思いながら。
[メイン] てるお :
[メイン] てるお :
[メイン] てるお : 夜の森にて、大木の裏から、顔覗かせる、青髪の少年。てるお。
[メイン] てるお : 「……む、むー」
[メイン] てるお : その顔は、どこか複雑そうで、木に手を添えながら、ほっぺを膨らまして。
[メイン] てるお : 「ぼ、ぼくも、話しかけてみたかったなっ……」
[メイン] てるお : 「………で、でも、まだキンチョーしちゃうから……」
[メイン] てるお : 「もっと、もっと、晴れな時に……やる!」
[メイン] てるお : 「………でも、おかしいなぁ……お姉さん……」
[メイン] てるお : 「これで、明日はちゃんと、晴れになるのに……」
[メイン] てるお : 「……どうして、まだ、悲しそうな顔をしているんだろう……?」
[メイン] てるお : 小首を傾げながら、雨に打たれる、少年だった。
[メイン] てるお :
[メイン] てるお :
[メイン] てるお :
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 2 → 14
[雑談] system : [ ロコ ] 夢 : 2 → 20
[雑談] system : [ めぐみん ] 夢 : 3 → 38
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 14 → 4
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 3 → 30
[雑談] system : [ ロコ ] 夢 : 20 → 10
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 2 → 28
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 30 → 25
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 25 → 15
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 38 → 33
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 33 → 23
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 15 → 12
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 23 → 10
[メイン]
ドロース :
頼子さんへのつながりを獲得します!
その後に……頼子さん3、ロコさん2、てるおさん3、めぐみさん2に強化しておきますね
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 28 → 3
[メイン] ロコ : 更に頼子とてるおの繋がりを強化
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 10 → 0
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 12 → 7
[メイン]
イツルギ :
街+1
めぐみん+2
てるお=1
[メイン]
めぐみん :
街+1
てるお+1
イツルギ+3
[メイン] 語り手 : ではふしぎと想いの加算処理だ
[メイン] system : [ イツルギ ] ふしぎ : 6 → 17
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 5 → 16
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 11 → 21
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 1 → 13
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 10 → 17
[メイン] system : [ めぐみん ] 想い : 6 → 15
[雑談] system : [ ロコ ] 想い : 17 → 18
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 7 → 15
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 3 → 16
[メイン]
ロコ :
情報収集シーンで完全変幻する
8
[メイン]
ドロース :
私もへんげ、します!
コストは8です
[メイン] ドロース : ふしぎと想いそれぞれ4消費しますね!
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 16 → 12
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 15 → 11
[メイン] ロコ : 想いを8消費する
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 18 → 10
[メイン]
ロコ :
[メイン]
ロコ :
[メイン]
ロコ :
場面『朝調査はじめました』 場所:廃れた神社 時間:朝
[メイン]
ロコ :
朝起きてドロースに会いに神社へGO!
もちろんけんたっちーを見つけるために色々と調べるのも忘れずに
[メイン]
ロコ :
けんたっちーは神社につくまでに見つからなかった
悲しいまろ
[メイン]
ロコ :
「けんたっちー…きょうもみつからなかった」
見えないしっぽをずるずると引きずる
[メイン] ロコ : 「ドロース〜おきてる〜?」
[メイン] ドロース : 「ふぁ、ぁ……ん、んんんぅ〜〜……」
[メイン] ドロース : 神社の床で、お腹を出して寝そべってる。
[メイン] ロコ : 「おなかだしてるとかぜひくよ〜」
[メイン] ロコ : 「きょうはなにする〜?」
[メイン] ドロース : 「ふひゃ!? …………!!!!」
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 16 → 8
[メイン] ドロース : ロコの言葉に、びっくりしたように起きあがって。
[メイン]
ドロース :
そして顔を真っ赤にする。
慌てて出していたお腹をしまう。
[メイン] ドロース : お腹を見せるのは降伏の証。それは、鳥でも同じだった。恥ずかしい。
[メイン]
ドロース :
「……きょ、今日は……そ、そうですね!
あっ、そういえば……頼子さんって、何してる人なんでしょう?」
[メイン] ロコ : 「なにしてるんだろうね〜」
[メイン] ロコ : 「きになる〜」
[メイン] ロコ : 「からしらべよう!」
[メイン]
ロコ :
「またなでなでしてもらうの〜」
しっぽぶんぶん
[メイン] ドロース : 「ふふ〜、すっかり気に入ってますね!」
[メイン]
ドロース :
私も……また、抱っこしたい!
でも、がまん!がまん!またびっくりさせちゃ、ダメダメ!
[メイン]
ドロース :
「私も気になります!なので……調べてみましょう!」
ロコと同じことを言いながら、こくこくと、頷く。
[メイン]
ロコ :
「それじゃ〜しゅっぱつ〜!」
元気よく歩きだす
[メイン] ロコ : 街でこどもかけもので頼子の居場所を探そう
[メイン] 語り手 : OK!じゃあ、こどもで難易度4
[メイン] ロコ : わっか
[メイン] ロコ : 想いを使って成功に
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 10 → 9
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 朝は、子ども達の姿もよく見かける。
[メイン] 語り手 : ロコは、子ども達に元気に挨拶をし、交流を重ねた。
[メイン] 語り手 : 昨日の出来事を和気藹々と話したり、最近のビックリするようなニュースを聞いてみたり。
[メイン] 語り手 : そんな中で、田端 頼子という人物の話題を出すと……。
[メイン]
語り手 :
この町の商店街で、少し有名になっている、八百屋の店員とのことだ。
子ども達からの評判も良く、挨拶すると、飴やキャラメルをくれたりする、優しいお姉さんだとのこと。
[メイン] 語り手 : その八百屋の場所も、教えられた。そう遠くない場所にある。
[メイン] 語り手 :
[メイン]
ロコ :
「みんなありがと〜!」
子供達に手と見えないしっぽを振る
[メイン] 語り手 : 「ばいばいロコちゃ~ん!」
[メイン] 語り手 : 元気な子ども達の声。
[メイン]
ロコ :
「よりこおねーさんのいるばしょちかくみたいだね」
ドロースの方を見る
[メイン]
ドロース :
「ろ、ロコさんはすごいですねぇ……!」
私ならまず、おっきな体でビックリさせてしまうかも……
[メイン] ロコ : 「えへへ〜ありがと〜」
[メイン] ドロース : 「ふむふむ……それに、八百屋さん、ですか……」
[メイン]
ドロース :
「…………木の実とか、売っていますかね……?」
わくわく。
[メイン]
ロコ :
「おにくあるといいな〜」
よく分かってない
[メイン] ドロース : 「むむ、そうですよね……!お肉もあればダブルで嬉しい、です!」
[メイン] ドロース : 「あるかどうかは……行ってみて確かめてみる、ですね!」
[メイン] ドロース : と言って、少し楽しみにしつつ、ロコさんと一緒に、八百屋へと向かおうとする。
[メイン] ロコ : 「だね〜!」
[メイン]
ドロース :
「あっ、そういえば……
ロコさんっておにく、いつも探してますが……
ご主人様からは、いただいてないのですか?」
[メイン] ロコ : 「ん〜?わたしにはごしゅじんさまいないよ〜?」
[メイン]
ドロース :
「えっ、そうだったんですか……!?」
いつも人懐っこいから……てっきり、いるものだと、思ってた。
[メイン] ロコ : 「でもニンゲンさんはやさしいからいつもごはんくれるの〜」
[メイン] ドロース : 「ふむぅ……そうなんですか……!」
[メイン]
ドロース :
「ヒトは……話しかけるの、ちょ、ちょっとドキドキするんですが……」
昨日は……ふしぎと、からだかが動いていたけれど。
[メイン] ドロース : 「……ご飯をくれるなら……少し、話しかけてみるのも……いいのかもしれません……!」
[メイン] ロコ : 「なでなでしてくれたりしてくれる〜」
[メイン]
ドロース :
「ふむふむ……こういう風に……?」
……なでなで。
[メイン]
ロコ :
「はわぁ〜」
なでなでされて気持ちよさそうに顔を緩める
[メイン]
ドロース :
「……!!ふふっ……милый……」
そんな姿を見て、ほっこりしながらも。
[メイン] ドロース : ……なでなで。私は背が高いから……難しいだろうなぁ。どんな感じなのかな。ぽかぽかするのかな。
[メイン] ドロース : 少し、むぅ、と、唇を尖らせながらも。
[メイン] ドロース : 「じゃあ……八百屋さんに行けば……ご飯貰えるかもしれませんね!」
[メイン] ドロース : なんて言いながら、八百屋さんへと行く足を、進めていく。
[メイン] ロコ : 「!!!!!?!???」
[メイン]
ロコ :
「はやくいこう!!」
急かすように手を繋いで引っ張る
[メイン] ドロース : 「ふわぁぁぁぁぁ!?!?」
[メイン] ドロース : 腕を引っ張られて、大きなドロースは、簡単に引っ張られていく。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : そして二人は、八百屋へと辿り着く。
[メイン] 田端 頼子 : 「……あら」
[メイン] 田端 頼子 : そしてそこには、頼子の姿があった。
[メイン]
ロコ :
「あっよりこおねーさん!」
手を振る
[メイン] 田端 頼子 : 森であった時とは違い、明るめの笑顔を振りまいており。
[メイン] 田端 頼子 : 「ふふ……こんにちは」
[メイン] 田端 頼子 : 手を振り返す。
[メイン]
ドロース :
「頼子さん!Привет〜!」
にこやかに手を振る。
[メイン] ドロース : ……他の人じゃなくて良かった……そうならロコさんに隠れてた、かも。
[メイン] ドロース : 「こどもたちが、頼子さんのことを教えてくれたんです〜! いいてんいんさん、って!」
[メイン]
田端 頼子 :
「あら……ふふ、それは嬉しいわね」
くすりと微笑んで。
[メイン] 田端 頼子 : 「じゃあ……これでもあげましょうかしら……」
[メイン] 田端 頼子 : そう言って、ポケットから、飴玉を二個取り出すと。
[メイン] 田端 頼子 : 「………動物って、こういうの、食べてもいいのかしら?」
[メイン] 田端 頼子 : 小声で、周りに聞こえない声で。
[メイン]
ロコ :
「よりこおねーさん!ありがと〜!」
目を輝かせる
[メイン] 田端 頼子 : 「よ、良さそう……なのかしらね」
[メイン] 田端 頼子 : 困惑気味にも、飴玉をロコに手渡す。ぶどう味だ。
[メイン]
ロコ :
「おいし〜」
飴を食べてご満悦
[メイン] ドロース : 「私、きのみもくだものも大好きです!……おいひい!」
[メイン] ドロース : からころと、ほっぺに飴玉の形が浮かび上がる。
[メイン] 田端 頼子 : 微妙そうな顔をしながらも、二人の顔を見て、くすりと笑った。
[メイン] 田端 頼子 : 「……こうして見ると、普通の子ども達と、何も変わらないのねぇ」
[メイン] ドロース : 「ふむぅっ……褒められてるなら……嬉しいです!」
[メイン] ドロース : へんげ、としてバレてない……ということだと受け取った。自分がバラしたけど。
[メイン]
ドロース :
「はらほろ……頼子さんって、八百屋さんのヒトだったんですね……
てっきり、ブランコをおくヒトかと思いました!」
[メイン] 田端 頼子 : 「……………!」
[メイン] 田端 頼子 : その言葉に、表情が強張って。
[メイン] 田端 頼子 : 「…………見てたの?」
[メイン] ロコ : 「うん」
[メイン] ドロース : 「へぁっ……だ、だめ……でしたか?」
[メイン] 田端 頼子 : 眉を顰めると、複雑そうに、逡巡して。
[メイン] ドロース : 頼子の顔に、少し不安げな顔で、眉を下げる。
[メイン] 田端 頼子 : 首元に手を置いて。
[メイン] 田端 頼子 : 「…………………忘れて」
[メイン]
ドロース :
「……んむうぅ……
ひえひえする、こと……なんですか……?」
[メイン]
ドロース :
頼子さん……なんだか、つらそう……
[メイン] ロコ : おろおろ
[メイン] 田端 頼子 : その言葉に、眉間に皴を寄せて。
[メイン] 田端 頼子 : 「忘れて」
[メイン] 田端 頼子 : はっきりと、そう告げた。
[メイン] ドロース : 「…………うぅ……」
[メイン]
ロコ :
「……わかったよ…」
シュン
[メイン] ドロース : 「……いや、で……です……!!」
[メイン] 田端 頼子 : 「……っ!?」
[メイン]
ドロース :
その顔に、縮こまるようになっていたが。
ドロースは、それでも……嫌だった。
[メイン] ドロース : 「……私は……鳥なので、沢山のことはおぼえてられないんです」
[メイン] ドロース : 「でも……頼子さんの、ひえひえなかおは、きもちは……わすれられそうに、ないんです……!」
[メイン]
ドロース :
頼子さんの手を、握る。
ロコさんにも、目を向けて。
[メイン] ロコ : 「がんばって…!」
[メイン] 田端 頼子 : 目元に影ができると。
[メイン] 田端 頼子 : 手を振り払う。
[メイン] 田端 頼子 : 「……やめて」
[メイン] 田端 頼子 : 「私は……そんなのじゃ、ないから」
[メイン] 田端 頼子 : 低い声で、拒絶するように。
[メイン] ドロース : 「……っ……よ、頼子さん……?」
[メイン] 田端 頼子 : 「………………」
[メイン] 田端 頼子 : 「………大人げないって、分かってるけど」
[メイン] 田端 頼子 : 「……触れないでほしいの」
[メイン] 田端 頼子 : 片方の腕を、抱え込むようにして。
[メイン] 田端 頼子 : 「八つ当たり、したくないの、子ども達に」
[メイン] 田端 頼子 : 「………」
[メイン] 田端 頼子 : 「情けなくなるから」
[メイン] ドロース : 「……私たちは、子どもじゃ……ありませんから」
[メイン] ドロース : にこり……と、微笑むようにして。
[メイン]
ロコ :
「うん…!」
負けないように頼子の顔を見る
[メイン]
田端 頼子 :
「じゃあ、何なの?」
語気が、強くなっていた。
[メイン] ドロース : 「……っ……けもの、です……!」
[メイン]
ドロース :
「私は……頼子さんが、なんて言っても……気にしませんっ……!
優しい頼子さんが、情けないなんて……ありません、から……!」
[メイン] 田端 頼子 : 「根拠は?」
[メイン] ドロース : 「えっ……? わ、私が……そう、思ったから……ぽかぽかする人だって、思ったから……です……!」
[メイン]
ロコ :
「わたしはよりこおねーさんがなでなでしてくれたからやさしいニンゲンさんってわかる!」
胸を張って言う
[メイン]
田端 頼子 :
「………………」
歯噛みするように、罪悪感を抱くように。
[メイン] 田端 頼子 : 「……来て」
[メイン] 田端 頼子 : そう言うと、頼子は踵を返すと、八百屋の奥へと向かっていく。
[メイン] 田端 頼子 : その先には、階段があり、この八百屋の二階にある家屋へと繋がっている。
[メイン] ロコ : トコトコと着いていく
[メイン] ドロース : 「…………は、はい……」
[メイン]
ドロース :
その言葉に、ロコさんと顔を合わせて。
そこから……頼子さんの奥へと付いていく。
今羽があればきっと、ばたばたと慌てていた。
[メイン] 田端 頼子 : 辿り着いた部屋は、こじんまりとしていた。質素で、簡素な部屋だった。
[メイン] 田端 頼子 : 本棚にはぎっしりと、古本が並んでいた。
[メイン] 田端 頼子 : 「………ここが、私の部屋、そして」
[メイン] 田端 頼子 : 頼子は、自分の机を指差す、そこには。
[メイン] 田端 頼子 : 真っ新な原稿用紙。
[メイン] 田端 頼子 : 「……私ね、本を……書いてたの」
[メイン] 田端 頼子 : 「あなた達が、知っているかは……分からないかもだから、説明するとね」
[メイン] 田端 頼子 : 「あの紙に……架空の物語を書いて、それを色んな人に読んでもらう、そんな仕事に私は……憧れていたの」
[メイン] ドロース : 「……それが……ほん……」
[メイン] ドロース : 「なんだか、ぽかぽかするようなお話、ですね……!」
[メイン] ロコ : 「これがほんか〜」
[メイン] 田端 頼子 : 「……ぽかぽか、ね」
[メイン] 田端 頼子 : 「ええ、本は、人の心を温める力があると、私も思っているわ」
[メイン] 田端 頼子 : 「………でも」
[メイン] 田端 頼子 : 「私には、無かった、ただそれだけの話よ」
[メイン] 田端 頼子 : そう言うと、頼子は、一冊の本を棚から取り出した。
[メイン] 田端 頼子 : 「………これ、私の大学の後輩が、出版した本」
[メイン] 田端 頼子 : 「これね、すごいヒットしたの、色んな人に読んでもらったの」
[メイン]
ドロース :
「…………?」
それをのぞき込む。
[メイン] 田端 頼子 : 「この町だけじゃなく、隣町にも、もっともっと、その隣の隣の町にも」
[メイン] 田端 頼子 : 「この日本という国で、広まったの」
[メイン]
ロコ :
「?」
文字読めない
[メイン] 田端 頼子 : 当然、読めないだろう、分からないだろう。
[メイン] 田端 頼子 : その本の良さは、分からないだろう。
[メイン] 田端 頼子 : 「………私の後輩ね、私のこと、すごく慕ってくれてた子でね」
[メイン] 田端 頼子 : 自嘲気味に笑って。
[メイン] 田端 頼子 : 「私のこと、師匠みたいに、慕ってくれててね、私も、それが嬉しくて、楽しくて、色々と教えてたのよ」
[メイン] 田端 頼子 : 「それが、結果、これ」
[メイン] 田端 頼子 : 「……何が違うの?」
[メイン] 田端 頼子 : 「私には、分からない」
[メイン] 田端 頼子 : 「私が教えたことと、同じことしているのに」
[メイン] 田端 頼子 : 「………私の本では、物語では、響かなかった」
[メイン] ドロース : 「……頼子、さん…………」
[メイン] ロコ : 「よりこおねーさん…」
[メイン]
ドロース :
……わかんない。ほん……のよさも。
こうはい、って人がいいのかも。頼子さんと、何が違うのかも……
[メイン] ドロース : でも……頼子さんが辛そうなのは、伝わってくる。
[メイン] ドロース : 「……頼子さんのお話……聞きたいです」
[メイン] 田端 頼子 : 「やめて」
[メイン] ロコ : 「わたしもききたい!」
[メイン] ドロース : 「……っ……!」
[メイン] 田端 頼子 : 「─────やめてッッッ!!!!」
[メイン] 田端 頼子 : 女は、叫んだ。
[メイン] 田端 頼子 : そして、ハッとしたような顔になって。
[メイン] 田端 頼子 : 「……ごめんなさい」
[メイン] 田端 頼子 : 顔を、背けて、もう、居たたまれないような様子で。
[メイン] 田端 頼子 : 「…………筆は、進まないし……もう、全部、駄目で」
[メイン] 田端 頼子 : 「焦がれてた夢も……無くなっちゃって、叶えられなくなっちゃって」
[メイン] 田端 頼子 : 「…………私は……ぽかぽかな人間じゃ、ないわ」
[メイン] 田端 頼子 : 「……ただの情けない……雨女よ……」
[メイン] ロコ : 「よりこおねーさんからもらったアメおいしかった!なでなでしてもらってぽかぽかしたからぽかぽかのニンゲンさんだよ!」
[メイン]
ドロース :
「……ん、むぅ……頼子……さん」
その言葉は、ひえひえ……で。きっと、まだまだなんだろうな、って……感じる。
[メイン]
ドロース :
「……!そ、そうですっ……!
頼子さんは、それでも……ぽかぽかです……」
[メイン] 田端 頼子 : 「……………………」
[メイン] 田端 頼子 : 「………ありがとう、二人とも……」
[メイン] 田端 頼子 : 「でも……ちょっと……私」
[メイン2] system : [ めぐみん ] 想い : 15 → 13
[メイン]
田端 頼子 :
「疲れちゃった」
困ったような、微笑を、向けるのだった。
[メイン]
ドロース :
ひえひえ……
……ヒトは、私たちの想像のつかないことを悩んでたりする。でも……その疲れは、きっと……私たちが考えるよりも、ずっと重い。
[メイン]
ロコ :
「う〜ん…う〜ん」
唸ってる
[メイン]
ドロース :
「…………私、頼子さんの気持ちが……わからなくて……
でも……苦しくて、いっぱいいっぱいなのは……わかります……」
[メイン] ドロース : 「……疲れてるなら、うう、ん……うーん……いっしょに……遊びますか?」
[メイン] 田端 頼子 : ふふっ、と笑うと。
[メイン] 田端 頼子 : 「ごめんなさいね……」
[メイン] 田端 頼子 : 「また、今度……」
[メイン] 田端 頼子 : 「………今日は、これで……帰って、くれるかしら?」
[メイン] ロコ : 「ドロース…どうする…?」
[メイン]
ドロース :
「…………わかり……ました……
ありがとうございます……」
[メイン] ドロース : ぺこり、と頭を下げて。
[メイン] ロコ : 「よりこおねーさん…げんきがでたらあそぼうね…?」
[メイン] 田端 頼子 : 「…………ありがとう」
[メイン] 田端 頼子 : それだけ告げて、頼子は、眉尻を下げ、真っ新な原稿用紙を、ただじっと見つめるのだった。
[メイン] 田端 頼子 : 手は、少しも動かず。ただただ、見つめるのだった。
[メイン] ドロース : 「………………」
[メイン] ドロース : ロコの手を引きながらも、何度も、頼子さんの方を見る。
[メイン]
ロコ :
「……」
手を引かれながら心配そうに頼子の方を見る
[メイン]
ドロース :
……あのしろいのが、頼子さんにとって大切なもの……
それで、ひえひえになってるんだよね……
うーん、うーん……難しいな……
[メイン]
ドロース :
……でも……私だって……そこで諦めたくなんか……ない。
頼子さんにぽかぽかしたのは……ホント。だから……頼子さんのことだって、わかると思う……から。
[メイン] ドロース : 「……頼子さんの曇り顔、治って欲しいな」
[メイン] ドロース : その気持ちで……いっぱいだった。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 4 → 9
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 0 → 19
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 19 → 4
[メイン] ロコ : 町、ドロース、頼子をそれぞれ3に
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 7 → 27
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 27 → 10
[雑談] system : [ めぐみん ] 夢 : 10 → 30
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 3 → 23
[メイン] イツルギ : おわわわ
[メイン] ドロース : 町、ロコさん、頼子さんをそれぞれ一つずつ上げる形で……
[メイン] 語り手 : あ、そういえばだけど
[メイン] ドロース : んー……いえ、街をやめてイツルギさん、めぐみんさんにしましょう
[メイン] 語り手 : 強さを4にする場合は、夢消費8点
[メイン] 語り手 : 強さを5にする場合は、夢消費12点だったりする
[メイン] ドロース : なにっ
[メイン] 語り手 : その辺間違いなさそうか、各々確認しておいてくれ(^^)
[メイン]
めぐみん :
私たち会ってないけど上げられるんですかねぇ
繋がり1の希薄な関係なのもアレてすけど
[メイン] ドロース : むぅ……じゃあ頼子さんを5にするのはやめて、街を強化します
[メイン] 語り手 : 間違えてあげちゃって、もう修正分かんないならまぁしょうがないから放置しててもいい
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 23 → 3
[メイン] イツルギ : ちゃんと合わせたぞォ!
[メイン]
語り手 :
>私たち会ってないけど上げられるんですかねぇ
その辺はRP次第……だなァ
[メイン] めぐみん : おお
[メイン] ロコ : おお
[メイン] 語り手 : では全員つながり強化終わったので
[メイン] 語り手 : ふしぎと想いを増やしてくれ(^^)
[メイン] ロコ : ワッカ
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 13 → 28
[メイン]
語り手 :
間が空いたから改めて解説すると
自分に割り振られた番号で、横列合計値がふしぎに、縦列合計値が想いになる
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 9 → 18
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 8 → 20
[メイン] system : [ イツルギ ] ふしぎ : 17 → 30
[メイン] system : [ めぐみん ] 想い : 13 → 24
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 21 → 32
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 12 → 29
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 11 → 20
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] イツルギ : 場面「探し人は」 場所:-- 時間:昼
[メイン]
イツルギ :
──紆余曲折あって。
イツルギとめぐみんは、てるおという名の子供を探していた。
[メイン]
イツルギ :
名前だけは聞けても、その姿は見えない。
ただ話の口に上るからには、きっと出会えない存在と言うわけでもない。
[メイン]
イツルギ :
人に変化するのもやめ、町を回る。
子どもの遊び場になりそうな、手入れさせれていない空き地に、森のちょっとした広場──
[メイン] イツルギ : そして遊具に錆びの入った、小さな公園。
[メイン]
イツルギ :
「………………」
ふと、顔を上げ。
[メイン]
イツルギ :
傍らのめぐみんに頭の動きで公園を示す。
そこには、一人の子供が。”青い髪”の子供が──
[メイン] てるお : ギィ、ギィ、と錆びた金具の音を鳴らしながら、ブランコを漕ぐ少年が、そこにいた。
[メイン] てるお : 何か憂いているのか、ぼーっと、雲の覆った、青の覗く静かな空を見上げていた。
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 20 → 12
[メイン] めぐみん : 「むむっ!あの青い毛.......見たことありますよ」
[メイン]
イツルギ :
もしかして、あの子どもか?と、町中で話すわけにもいかないので
ひとまず近付いてみようと公園の中に歩みを進める。
[メイン]
てるお :
「……?」
一匹の大型犬が近づいているのに気づいて、きょとんとした顔で見ては、小首を傾げる。
[メイン]
イツルギ :
てるおの周りを回るように動いて、鼻を鳴らす。
……あの時の子どもについて、たった一つだけ覚えてることがある。
[メイン] イツルギ : その匂いだ。
[メイン] イツルギ : けもの判定を要求する
[メイン] 語り手 : 内容は?
[メイン] イツルギ : 神社の子どもの匂いと目の前の子どもの匂いが同じか…だ!
[メイン] 語り手 : OK それなら4
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 32 → 31
[メイン] イツルギ : 足りない1を想いで補う 来い
[メイン] 語り手 : 鼻腔の先によって識別した匂いは、是であった。
[メイン] 語り手 : つまり、神社にいた少年と、眼前にいる少年は同じ。
[メイン] イツルギ : 「…………」
[メイン] イツルギ : 鼻を地面に付け、しばらく伏せたかと思えば
[メイン] イツルギ : 「アンタがてるお、か?」
[メイン] てるお : 少年は、少し[びっくり]したように、目を丸くすると。
[メイン] イツルギ : 犬の姿で一言、発する
[メイン] てるお : 「……そ、そう……だけど……」
[メイン] てるお : 「キミは……?」
[メイン] てるお : ブランコを漕ぐのを止め、犬を見やった。
[メイン] てるお : 叫び散らかすことなく、固まることなく、狼狽えることなく。
[メイン] てるお : ただ、純粋に、不思議そうに。
[メイン] イツルギ : ただの犬が、言葉をしゃべることが”ふしぎ”なら
[メイン] イツルギ : それを見た子どもが取るであろう、それらの行動をしないのもやっぱり"ふしぎ"だった
[メイン] てるお : 「ぼくの知ってるヒトだったら、ごめんね……?」
[メイン] てるお : 頭を掻いて、うーん、うーーん、と考えている。どうやら、頑張って思い出そうとしている。
[メイン]
てるお :
「……うーん……思い出せないや」
眉をハの字にしながら。
[メイン] イツルギ : 「……いや、すまない。アンタは俺を知らないだろうな」
[メイン] イツルギ : そこまで、考え込まれると、俺だって、申し訳ない
[メイン]
てるお :
「あれ?そうなんだ!それなら良かったぁ……知ってるヒトだったら、悪いもん」
ホッとしたように、表情が解れながらも。
[メイン]
てるお :
「……はへ?」
また、きょとんとした顔で、小首を傾げて。
[メイン] てるお : 「じゃあじゃあ、どうしてぼくの名前を知っているの……?」
[メイン] てるお : 頭の上に、ハテナマークがいくつも浮かんでいる。
[メイン]
イツルギ :
「それは──」
説明しようとして……いや、俺の口から言うよりも……。
[メイン]
イツルギ :
「おい、アンタが話せ。何ぼーっとしてるんだ」
めぐみんの方を振り向く
[メイン] めぐみん : 「ああいえちょっとかっこいい名乗り口上を考えてまして...で、何の話ですか?」
[メイン]
イツルギ :
「……何やってるんだ?」
「俺たちがてるおを探していた話、それでここに来た理由の話……だ」
[メイン]
めぐみん :
「いや...それより今あなた変身してないけど喋っちゃっていいんですか?」
「説明ならしますけども」
[メイン]
めぐみん :
「あなた、少し前に神社へお参りをしたでしょう?」
てるおの方へ向き直る
[メイン] てるお : 「へ?う、うん……した……けど ………あ……」
[メイン] てるお : そう言うと、頬がうっすらと、赤くなって。
[メイン] てるお : 恥ずかしそうに、瞬きをいくつかしながら。
[メイン] てるお : 「……も、ももも、も、も」
[メイン] てるお : 「もしかして……!?」
[メイン] てるお : 両手で目の前で、覆って隠して。
[メイン] てるお : 「……聞かれちゃった……!?」
[メイン]
めぐみん :
「.......ええ!」
多分だけど、ここは強気に出るのが吉とみた
[メイン] てるお : 「ぎゃ~~~~~~~~~~!!」
[メイン] てるお : 顔を、ぼふん!と湯気が立つくらい、赤くして。
[メイン] てるお : そのまま、ブランコに座ったまま、後ろにぽてっと倒れた。
[メイン] めぐみん : 「1人で楽しそうなヤツですね...」
[メイン]
イツルギ :
「おい!?」
後ろに回り込む、落ちたら危ないし
[メイン]
てるお :
土なので頭から落ちても、さして問題こそない……と思う、が。
イツルギの体毛に埋まるような形で、後頭部が収まる。
[メイン]
めぐみん :
「ま、あの時聞かれてたとか聞かれてないとかんな事はどうでもいいんですよ」
「その"お願い事"をもう少し詳しく聞きたいと思いまして」
[メイン]
てるお :
「わ……!……あ、ありがとう~……」
へなへなな声で。
[メイン] てるお : 「……え゛」
[メイン] てるお : めぐみんのダイレクトもダイレクトな要求に、目を真ん丸にして。
[メイン] てるお : 汗を、だらだらだらと掻いて。
[メイン] てるお : 「………ド、ドウシテ?」
[メイン]
イツルギ :
また下敷きか……
と思いつつも、てるおが体勢を治すまでじっとクッションしていた
[メイン] てるお : ブランコの錆びついた持ち手の鎖を掴んで、ぐいっと、また元の位置に戻りつつも……。
[メイン] てるお : 視線は、横を向いていた。
[メイン] めぐみん : 「森だとか女の人だとか...イマイチ要領を得なかったので何が言いたいんだろうなって思ったからですかね」
[メイン] てるお : 汗をだらだらと掻きながら。
[メイン] てるお : 「…………そ、それはね、えっとね、えっと……えーっと」
[メイン] てるお : 「…………む、昔話……」
[メイン] てるお : 「みたいな………?」
[メイン] てるお : キョドりながら、目を泳がせる。
[メイン] イツルギ : 「昔話……!?」
[メイン] めぐみん : 「何言ってんですかあーたは...?」
[メイン]
めぐみん :
「...あ!これもどっかで聞きましたよ」
ふと思い出すように
[メイン] めぐみん : 「そういえばあなた好きな人もいるみたいですね!誰ですかそれ!」
[メイン] てるお : 「!?」
[メイン] てるお : 目を真ん丸にして、身体をビクっとさせて。
[メイン]
てるお :
「……ふ~?ふ~?」
口笛を吹いている。
[メイン] てるお : 吹けていないが。
[メイン] イツルギ : 「……。隠したいのは”それ”みたいだな」
[メイン]
めぐみん :
「ククク...パズルのピースが繋がってきましたよ...」
...イツルギに合わせてソレっぽいことを言っておこう
[メイン] イツルギ : 子どもの間で聞いた噂なんだが……
[メイン] てるお : 「………………」
[メイン] てるお : 黙すると……よじ、よじ、よじ……と、ブランコの鎖を伝って、登っていき……。
[メイン] てるお : 両膝裏を、上部の鉄棒にひっかけると。
[メイン] てるお : そのまま、上下逆さになった姿勢になる……。
[メイン] てるお : 「えい!」
[メイン] てるお : ─────すると。
[メイン] てるお : 局地的な雨が、降った。それも、やや激しめな。
[メイン] イツルギ : 「なんて面白いやつ──んッ!?」
[メイン] めぐみん : 「急に...この大雨!?」
[メイン] てるお : 「今だ!逃げろ~~~~!!」
[メイン] イツルギ : 「雨……毛が、濡れる!!」
[メイン] てるお : そのまま、宙で回転し、地面へとシュタっと降りて。
[メイン]
めぐみん :
「あっ!待ってくだ...待ちやがれ!!」
後を追おうとするが...
[メイン] てるお : シュタタタ!と、公園の外まで走る。
[メイン] イツルギ : 「待て、それ所じゃない!」
[メイン] イツルギ : 「今、すごく……俺がぐっしょりしている!」
[メイン]
めぐみん :
「それそんな大事ですか!?」
部屋飼いされて甘やかされていたのだろうか...
[メイン] イツルギ : 毛が水を吸い、とても情けない姿になっている……
[メイン]
めぐみん :
「ああもう...仕方ありませんね...」
追うのは諦め、帽子を傘替わりに被せてやる
[メイン] イツルギ : 「ハァ…ハァ…ありがたい」
[メイン]
めぐみん :
「一旦屋根のある所まで避難しましょう!」
うんしょうんしょと水を吸って重くなった置物を雨を凌げる遊具へと引きずっていく
[メイン] イツルギ : 置物ではないが引きずられていく
[メイン] イツルギ : 「……あの、てるおの様子」
[メイン] イツルギ : 「……」
[メイン] イツルギ : 「何を隠したかったんだ……?」
[メイン]
めぐみん :
「ククク...私はもうわかりましたよ」
べっしょりしたまま誇ったようなポーズを取っている
[メイン]
イツルギ :
恋の話を隠したいのは分かったものの……
それの何を隠したかったのか、は分からなかった
[メイン] めぐみん : 「反抗期じゃなくて...思春期だったんです!」
[メイン]
イツルギ :
「…………」
ぐっしょりしたまま見上げ、話さば話せと言った目線を向ける
[メイン] イツルギ : 「思春期?」
[メイン] めぐみん : 「なんでも恋愛を恥ずかしがるとか人に隠し事するとか...そういう時期らしいですよ」
[メイン] めぐみん : 「多感なんですねえ...」しみじみ
[メイン] イツルギ : 「なるほど……?詳しいな」
[メイン]
めぐみん :
「まあ結局なにも聞けなかった上に置物のこともあって逃げられたわけですが」
いまだびちゃびちゃな獣をじとーっとした目でみる
[メイン] イツルギ : フルルルル……ッ
[メイン] イツルギ : 全身を震わせて水を散らす
[メイン] めぐみん : 飛ばすな!とこちらも負けずと抗議を飛ばす
[メイン]
イツルギ :
「まぁ」
弾幕を飛ばし合う中、ぽつりと呟く
[メイン] イツルギ : 「憧れの相手に見てもらいたい気持ちって言うんなら……俺にも分かる」
[メイン]
めぐみん :
「憧れェ...?」
訝しげに
[メイン] イツルギ : 「いや……」
[メイン]
イツルギ :
…………。
成程、てるおが隠したがっていた理由が自分が言う番になって分かったな
[メイン] イツルギ : 「……もう一度、探しに行くか」
[メイン]
めぐみん :
「.....意味深な言動だけして何も言わずに逃げるのが雄の最近の流行りなんですか?」
[メイン] めぐみん : 「ま、いいですよ。晴れたら行きましょうか」
[メイン]
イツルギ :
「…………」
こいつ、痛い刺し方をしてくる。押し黙るよりほか、ない
[メイン] イツルギ : 「ああ」
[メイン]
めぐみん :
「喋ることであなたの気持ちも晴れるかもしれませんよ?なんつって」
[メイン] イツルギ : 「あいにく、俺は雨の匂いも嫌いじゃない」
[メイン]
めぐみん :
「その雨は隠し事された誰かさんの涙だというのに」
およよと泣き崩れるポーズを取る
[メイン] イツルギ : 「…………。いつかは、きっと話すよ」
[メイン] イツルギ : 雨が去るまでの僅かな時間を二匹、狭い遊具の中でやり過ごす……
[メイン]
イツルギ :
[メイン]
ロコ :
[メイン] ロコ : お昼のさんぽの途中で近くの公園にて…イツルギ達の匂いがあるのに気づく
[メイン]
ロコ :
「わふ?」
[メイン]
ロコ :
「イツルギさんたちいるかな?」
しっぽをフリフリさせながら公園に入っていく
[メイン] ドロース : 木と木の間を繋ぐようにして、飛び回っていたが。
[メイン]
ドロース :
「イツルギさんが……?気づくんですね……」
全くわからなかったので、ロコの後を追う。
[メイン] イツルギ : 「……ドロース、ロコか?」
[メイン] ロコ : 「あっこんにちは!」
[メイン] めぐみん : 「お久しぶりです、いい天気ですね」
[メイン] イツルギ : 二人の向かった先には、湿ったイツルギと湿っためぐみんがいた
[メイン] ロコ : 「みずあそびしたの?」
[メイン] ドロース : 「おひさ…………あ、あめでも振ったんですか!?」
[メイン] ドロース : いい天気、と言われたのにも関わらず。そんなことを。
[メイン] イツルギ : 「急な雨が……な」
[メイン] ロコ : 「たいへんだったね…」
[メイン] ロコ : 「わたしたちはもりのおねえさんにあえたよ」
[メイン] めぐみん : 「大変でした、主にコレの移動が」
[メイン] ドロース : 「お……おつかれれさまです……」
[メイン]
イツルギ :
「神社で別れたが……成程、アンタらは森に行っていたのか」
正確には、イツルギが置いていったような形だったが
[メイン]
ドロース :
ロコに、こくりと頷いて。
けれど……と、浮かない顔で、お姉さんについて出会ったことを二人に話す。
[メイン]
めぐみん :
「お姉さんといえば...神社でそのお姉さんについて語っていた青い毛の子供とも先程会いましたよ」
逃げられましたけど、と付け加えこれまでのことも話す
[メイン] めぐみん : 勿論お互いの秘密は、伏せたまま
[メイン]
ドロース :
「……私は……お姉さんについてちからになりたいですが……ううん。
本、というものが……よく、わからなくて……」
[メイン]
ロコ :
「ほんよめない…」
しょぼん
[メイン]
ドロース :
「むむぅ……そちらもおちからになろうとしていたんですね……」
と、めぐみんの話に、悩むように。
[メイン] イツルギ : 「本か。そういえばめぐみん、アンタのそのいやに目立つ服装……」
[メイン]
めぐみん :
「ああ...これなら確かに本を参考にしましたけど...」
未だ濡れた服を伸ばし
[メイン] イツルギ : 言ってたな、とうなづく
[メイン] めぐみん : 「要するに本って言うのは人間の言葉と絵で作られた紙束なんですけど...ぶっちゃけ私も字は読めません!」
[メイン]
ロコ :
「へ〜!そうなんだ!」
耳ピョコピョコ
[メイン] めぐみん : 「お話が聞きたいなら人間に...それこそお姉さんとやらに聞かせてもらえば宜しいのでは?」
[メイン]
ドロース :
「ふむふむふむ……!」
と、言葉と絵の紙束、ということに……なるほど、と思って。
[メイン] ドロース : ヒトは……面白いものを作るんだなぁ……なんて、思いつつも。
[メイン]
ドロース :
「ううん……きっと、むずかしい……と思います
お姉さんが言うには……他のヒトに……『ひびかなかった』らしいんです……」
[メイン] ドロース : 周りのヒトに、ひびかない。それって……どういう意味なんだろう。……つらいことなのはわかる。
[メイン] ドロース : 首を何度か、あちこちを見るように、忙しなく動かして。
[メイン] ドロース : 「…………みなさんの、好きなものって……なんですか?」
[メイン] ロコ : 「おにく!」
[メイン] めぐみん : 「...ヒトの観察?」
[メイン] イツルギ : 「……肉かな」
[メイン] ドロース : それぞれの言葉を聞いて、ふむう、と……悩むようにして。
[メイン] ドロース : 「それが……他の人から、『よくないよ』って言われたら……どう、思いますか?」
[メイン]
ロコ :
「いっぱいかなしい…」
耳としっぽを垂らす
[メイン]
イツルギ :
「……ドロース、悩み事か?」
考え込んだ様子で質問を重ねる様子を見て
[メイン]
ドロース :
「……うぅ、はい……」
イツルギに、悩むように頷いて。
[メイン]
ドロース :
「お姉さんは……もしかしたら……
他の人に、自分の好きなことを、よくないよ、って言われたのかと……思いまして……」
[メイン]
ドロース :
他の人と比べられていたから、なんて言っていて。
でも……本当のところは、そうなんじゃないかって思って。
[メイン]
ドロース :
「私は……空が好きです
でも……それを、よくないよっていわれたら……私は……悲しいですから……」
[メイン]
ドロース :
ぽつぽつと、話し始めながら。
…………お姉さんもこんな、ひえひえとした気持ちだったのかな……なんて。
[メイン]
ドロース :
「空は……自由です
どんなにとおい場所でも、空を飛べばするっと行けちゃうんです」
[メイン]
ドロース :
「ひよわで、ちっぽけな私でも……空の上にいれば、ぽかぽかするような……そんな気がするんです」
なんて、そう返して。
[メイン]
イツルギ :
「…………」
ドロースはときおり、知らない土地の言葉を使う
それだけ遠くから、多くの空を渡ってきたのだろう
[メイン]
ドロース :
空を見上げる。
故郷とは、とても遠い。でも……それでも繋がってるなら届くから。
[メイン]
ドロース :
「……本、というものでお姉さんの力になれなくても……どうにかして、元気にさせたいんです。
それが……悩み、でしょうか……」
[メイン]
ドロース :
そう言って、ハッと、顔を見やる。
自分のことばかり話したのが恥ずかしいのか、止まった木の枝を、つつーっと移動して、幹に隠れる。
[メイン] ドロース : 「お、お二人はいかが……でしたか!!」
[メイン]
イツルギ :
「!」
いきなり話を向けられて目を丸く
[メイン] ドロース : 「そ、その男の子の悩みとか……!」
[メイン]
ロコ :
「きになる…!」
目を輝かせる
[メイン] イツルギ : 「……。俺は、別にドロースほど他のヤツを思いやれるわけじゃないんだ」
[メイン] イツルギ : 「あんたは立派だよ、ドロース」
[メイン] めぐみん : (あんたも大概お人好しですけどね)
[メイン] イツルギ : 「男の子、てるおの悩みにも俺はそこまで向き合えない」
[メイン]
ドロース :
「そ……そうですか?
でも……イツルギさんも、助けてくれましたよね?」
神社でのことで、首をかくりと傾げる。
[メイン]
ドロース :
「…………ふむむ」
イツルギの話に、耳を傾けて。
[メイン]
イツルギ :
「…………」
「ただ」
[メイン] イツルギ : 「それは落ちたら痛いと分かってたからだ」
[メイン] イツルギ : 「……そして、てるおの憧れの相手がいるっていう気持ちも、ちょっとは分かる」
[メイン] イツルギ : 「俺もドロース、あんたみたいに少し頑張ってもいいかもな」
[メイン] ドロース : 「……イツルギさん……」
[メイン]
ドロース :
その言葉に、驚いたように目を丸くして。
けれども嬉しげに、ちちちっ、と鳴き声が漏れる。
[メイン] イツルギ : 「なんであんたが嬉しそうにしてるんだ!?」
[メイン] ドロース : 「да!それなら私も、イツルギさんの優しさを……頑張ろうとおもいます!」
[メイン] ロコ : 「わたしもがんばる!」
[メイン] ロコ : 「よりこおねーさんはやさしいニンゲンさんだもんね!」
[メイン]
イツルギ :
「……だー」
なんとなく意味が分かったので、同じ言葉を返す
[メイン] ドロース : イツルギが真似してくれたことに、また、囀りをちちっ!としながらも。
[メイン] イツルギ : 「こうなった以上は、もちろんアンタにも手を貸してもらう、めぐみん。始まりはそもそも、アンタだ」
[メイン]
めぐみん :
「私は何も頼んでません、お人好しなあなたが着いてきてくれただけですよ」
「ま...ここまで来たら言われなくたって最後まで突っ切りますよ!」
[メイン] 語り手 : ─────虫の声、鳥の声、動物の声。
[メイン] 語り手 : 様々な生き物たちが生きて、そして、想いを交わす。
[メイン] 語り手 : この物語の結末は、一体?
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 9 → 13
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 4 → 15
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 30 → 43
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 10 → 29
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 29 → 16
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 16 → 6
[メイン] ロコ : めぐみん、イツルギ、てるおをそれぞれ3に
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 15 → 0
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 6 → 1
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 3 → 16
[メイン] ドロース : ここは……めぐみんさんイツルギさんロコさんをそれぞれ上に!
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 16 → 1
[メイン] system : [ めぐみん ] 夢 : 43 → 7
[メイン]
イツルギ :
ドロース、ロコに+2
てるおに+1したよ
[メイン]
語り手 :
あとそういえば、めぐみんとイツルギがおたがいのつながりが5になってるから
ボーナスで、ふしぎと想いをそれぞれ+10
[メイン] イツルギ : おお
[メイン] めぐみん : ドロースとロコを繋がり4へ
[メイン] system : [ イツルギ ] ふしぎ : 30 → 40
[メイン] めぐみん : おお
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 31 → 41
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 12 → 22
[メイン] イツルギ : ボーナスうんめぇ~~~~~~
[メイン] system : [ めぐみん ] 想い : 24 → 34
[メイン] 語り手 : つながり強化処理終わったので、最後ふしぎと想いゲットしてくだしゃい
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 28 → 46
[メイン] system : [ イツルギ ] ふしぎ : 40 → 58
[メイン] system : [ めぐみん ] ふしぎ : 22 → 40
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 18 → 32
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 41 → 54
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 29 → 48
[メイン] system : [ めぐみん ] 想い : 34 → 47
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 48 → 64
[メイン] ドロース : 場面「すきなもの」場所:町 時間:夜
[メイン]
ドロース :
とりあえず変身コストを支払います!
完全な人間になりますね!
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 64 → 58
[メイン] ロコ : 変身するぞ 来い
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 46 → 40
[メイン]
ドロース :
「本」というものって、なんだろう。頼子さんのお話はなんだろう。
……へんげの私が知っても、意味はないのかも。
[メイン]
ドロース :
それでも、気になる。
私のすきなものと、頼子さんのすきなもの、そこに違いがあるのかな、って。
[メイン]
ドロース :
街中で頼子さんの本について聞きます!
こども判定……ですかね
[メイン] 語り手 : なるほどね、こども達に聞くなら
[メイン] 語り手 : 難易度8くらいだ、マイナーな本だからね
[メイン] ドロース : では……想いを5消費します!
[メイン] system : [ ドロース ] 想い : 20 → 15
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 頼子の書いた本って、一体どんな本?
[メイン] 語り手 : 大人ですら知る人は少ない。それほどまで、認知が少ない、ということだ。
[メイン] 語り手 : そんな中─────偶然、青髪の少年と、出会ったかもしれない。
[メイン] 語り手 : そして、その少年は、物語を知っていた。
[メイン] 語り手 : こんな、内容だ。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : てるてる坊主は、晴れを空へ願い、想いを届ける、神様へ向けた手紙だ。
[メイン] 語り手 : 明日、天気になーれ。
[メイン] 語り手 : 神様は、気分屋さんだ。聞いてくれる日もあれば、聞いてくれない日もある。
[メイン] 語り手 : それでも私達は、願いを託そうとする。てるてる坊主に。
[メイン] 語り手 : そして、雨になれば、怒りや、悲しみを、てるてる坊主に向ける。役目を果たせなかったから、作られた意味がないから。そして、捨てられる。
[メイン] 語り手 : 雨の日のてるてる坊主は、それだけで、いる意味がない。生きている意味って、なんだろう。生まれた意味って、なんだろう。
[メイン] 語り手 : ……それだけじゃない。晴れになったとしても、もうてるてる坊主は、用済みなんだろうか?生きている意味って、なんだろう。生まれた意味って、なんだろう。
[メイン] 語り手 : この物語は、雨だけがずっと続く国で、晴れを呼ぶ力を持った男の子が訪れ、そして王様のお願いで晴れを取り戻した世界で、次をどう生きるかを描いたものである。
[メイン] 語り手 : タイトルは……。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 『てるてる坊主の願い』
[メイン] 語り手 :
[メイン]
ドロース :
「てるてる、ぼうず……」
[メイン]
ロコ :
「てるてる…」
うんうんと考える
[メイン] ドロース : その話の全てが、ドロースにとってわかったわけでもないけれど。
[メイン] ドロース : 「……でも、なんだかぽかぽかするお話でした」
[メイン] ドロース : ぎゅっと、胸元に手を当てながら。
[メイン]
ロコ :
「うん!めぐみんたちにもおしえたい!」
しっぽパタパタ
[メイン]
ドロース :
「はい、是非……!」
ない翼をはためかせ、喜びながらも。
[メイン]
ドロース :
「……はい、それにこの気持ちを伝えるためにも……会ってみましょう、頼子さんと……!」
と、町から森に向かう、道を見つめながら。
[メイン] ロコ : 「うん!まかせて!」
[メイン] ロコ : けもの判定で頼子の居場所やっていースカ?師匠
[メイン] 語り手 : 難易度6
[メイン] ロコ : ワッカ
[メイン] ロコ : 想い消費して成功に
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 32 → 29
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : ロコの鼻腔に残る匂いを手繰っていくと……その残香は、森へと続く路にあった。
[メイン] 語り手 : もう、時刻は夜だ。この町では、街灯はぽつり、ぽつりとしかなく。
[メイン] 語り手 : 森へと続くにつれて、どんどんと、その数は無くなっていき、暗くなっていく。
[メイン] 語り手 : 光はただ、月光のみ。
[メイン] 語り手 : そして、その道の奥に……。
[メイン] 田端 頼子 : 「………………」
[メイン] 田端 頼子 : 薄暗い表情の頼子が、静かに、歩を進めていた。
[メイン] ロコ : 「ドロース!あそこにいるよ!」
[メイン] ドロース : 「……! Спасибо!ロコさん!」
[メイン]
ドロース :
────まっくらな道だった。
けれども、明かりはポツポツとしていて、まだこわくはなかった。
[メイン]
ドロース :
こわいのは……空。
空をとぼうなんて、思えないほどの……ひえひえとした、まっくら。
[メイン]
ロコ :
「だいじょうだよ」
ギュッとドロースの手を握る
[メイン]
ドロース :
「……ロコさん……」
[メイン]
ドロース :
ぎゅっと、こちらも手を握り。それに後押しされたように、にこっ!と笑って。
そして────頼子さんの方へと、走る。
[メイン]
ドロース :
「Добрый вечер!頼子さん!」
こんばんは、と続けて。
[メイン] ドロース : 返事を待つ間もなく、開いたもう一つの手で、頼子さんの手を握って。
[メイン] 田端 頼子 : 「………!!」
[メイン] 田端 頼子 : 驚いたように背をぴくりと反応させると、振り向いて。
[メイン] 田端 頼子 : 目を丸くしながら、ドロースを見て。
[メイン]
田端 頼子 :
「…………ドロースちゃん……」
そして、眉尻が、徐々に下がって。
[メイン] ドロース : 「私たちといっしょに、あそびましょう!」
[メイン] ドロース : その想いを、ぶつけ、そのまま。
[メイン] 田端 頼子 : 「……え?も、もう、夜よ……!?ほ、ほら、ドロースちゃん、お母さんお父さんが、心配してるわ」
[メイン] 田端 頼子 : にこりと、眉をハの字にしながら笑って。
[メイン]
ドロース :
《つばさをあげる》
頼子さんとロコさんに、二回分、効果を発動します
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 39 → 23
[メイン]
田端 頼子 :
「えっ、えっ……!?な、なにこれ……!?」
頼子の背に這うような感覚があったかと思えば、そこには……。
[メイン]
ドロース :
「お母さんとお父さんは、とおいとおい空の向こうです」
人間から半分へんげへと……戻る。
ばさりと、ドロースの腰から翼が生えて。
[メイン]
ロコ :
「あわわ」
急に翼が生えてびっくり
[メイン] 田端 頼子 : ばさりと、翼が生える。
[メイン] 田端 頼子 : 「……………!」
[メイン] 田端 頼子 : ドロースの言葉に、紡ぐものを失って。
[メイン] 田端 頼子 : 申し訳無さそうに、目線を落とす。
[メイン]
ドロース :
「心配してるなら……не имеет значения!
そらの向こうの向こうの、お母さんお父さんに、挨拶しましょう!」
構いません、と言葉を紡ぎ。
[メイン] ドロース : 握った両手を離さないまま。
[メイン] ドロース : 《かぜのうた》
[メイン] 田端 頼子 : 「えっ……!?あ、挨拶……!?」
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 23 → 19
[メイン]
ロコ :
「おお〜!」
頼子の手ギュッと握る
[メイン] ドロース : ────ぶわりと、三人の足元から、突風が吹く。
[メイン] 田端 頼子 : 「きゃあっ!?!」
[メイン] 田端 頼子 : 思わず頼子は─────力が、籠る。
[メイン] 田端 頼子 : ドロースと、ロコの手を、ぎゅっと握って、そして。
[メイン]
ドロース :
それは、三人を軽々と持ち上げる。
誰もいない夜の街中。ぶわりと、だんだんと地面が遠くなっていって。
[メイン] 田端 頼子 : ─────翼にも、力が。
[メイン] 田端 頼子 : ばさり、ばさり、ばさり─────。
[メイン]
田端 頼子 :
「っ……!!」
頼子は、目をぎゅっと閉じていた……しかし。
[メイン] 田端 頼子 : 浮遊感。
[メイン]
ドロース :
「……大丈夫です!」
込められた力ににこりと、笑って。
[メイン] 田端 頼子 : 「………え……へっ!?へぇえっ!?!?はれはれはれはれぇ!?!?」
[メイン] 田端 頼子 : 目を開けると、自分と、ドロースと、ロコが、手を繋いだまま。
[メイン] 田端 頼子 : どんどん、町が、オモチャのような距離になっていくようで。
[メイン] 田端 頼子 : 空を飛びながら、足をばたばたとさせながら。
[メイン] 田端 頼子 : 「ど、どどど、どうなっちゃてるのぉ~~~~!?!?」
[メイン]
ロコ :
「すごい!すご〜い!」
目を輝かせて頭をブンブンと振り回す
[メイン] 田端 頼子 : 大人びた頼子から、子どものような悲鳴が上がる。
[メイン]
ドロース :
「えへへへ!……これが、私の見ている景色です!」
にこりと、頼子へと笑いかけて。
[メイン] 田端 頼子 : 「─────!……これ……が?」
[メイン] 田端 頼子 : もう、足元を見下ろせば、住んでいた町は、ミニチュアのようになっていて。
[メイン]
ドロース :
「私たちは……へんげ。少しだけ、ふしぎなことを起こせるんですよ」
ぎゅっと、二人の手を確かめるように握りながら。
[メイン] 田端 頼子 : 月が一番近くにあるように、大きく見えて。
[メイン] 田端 頼子 : 遠くを見れば、山々に、そこから流れていく川が見えて。
[メイン] 田端 頼子 : 夜の中、人々が営みを紡ぎ、ぽつりぽつりと、小さな明かりが見えて。
[メイン] 田端 頼子 : それが─────幻想的で。
[メイン] 田端 頼子 : 「……ふしぎな、こと……」
[メイン] 田端 頼子 : 「………綺麗」
[メイン] 田端 頼子 : 頼子は、夜風を受けながら、ぽつりと、そう漏らした。
[メイン]
ドロース :
だんだんと、明かりが遠くなっていく。
遠くが見渡せないくらい、くらく、くらく、こわい。
……でも。
[メイン] ドロース : 《とりめ》の弱点を、ふしぎ消費で今だけ、頑張ります
[メイン] system : [ ドロース ] ふしぎ : 19 → 13
[メイン] ドロース : ぱちりと、閉じていた目を、開いて、夜の街を見つめる。
[メイン]
ドロース :
「……えへへへ!……ずっと悩んでたんです
頼子さんの『すきなもの』について」
[メイン] ドロース : ばさり、ばさりと翼をはためかせながら、風を受ける。
[メイン]
ドロース :
「でも……まずは、知って欲しかったんです
この空が、この景色が、自由になれるこの場所が……私の『すきなもの』なんだ、って、まずは」
[メイン] ロコ : 「よりこおねーさんだいじょうだよ」
[メイン] ロコ : だいじょう使用
[メイン] 田端 頼子 : ドロースの言葉に、天を、そして街を、不安な目で、見渡し……。
[メイン] 田端 頼子 : ─────しかし、ロコの言葉によって。
[メイン] 田端 頼子 : 徐々に、その不安は、取り除かれていく。
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 40 → 34
[メイン] 田端 頼子 : 手を、ぎゅっと握る。
[メイン] 田端 頼子 : ドロースと、ロコへ。
[メイン] 田端 頼子 : 「………見たことないわ」
[メイン] 田端 頼子 : 「こんな、景色を ……入道雲が、大きなソフトクリームみたいに、見えて」
[メイン] 田端 頼子 : 「町は……豆粒の、凝ったミニチュアみたいに見えて」
[メイン] 田端 頼子 : 「山は……まるで、青海苔を塗した、おむすびのようね」
[メイン] 田端 頼子 : ……くすり。
[メイン] 田端 頼子 : 頼子は、微笑した。
[メイン]
ドロース :
「あっ!頼子さん……笑った!」
その様子に、にへらと、こちらも笑顔を見せて。
[メイン] 田端 頼子 : 「へっ!?」
[メイン] 田端 頼子 : そんな言葉に、頼子は少し、恥ずかしそうに、耳元を赤くし、視線を背ける。
[メイン]
ロコ :
「えへへ〜かわいい〜」
頼子の顔を見てにへらと笑う
[メイン] 田端 頼子 : 「も、もうっ!大人をからかわないの!」
[メイン] ドロース : 「ふふふ〜、きもちいいのは、仕方ありません〜!」
[メイン]
ロコ :
「またこんどしようよ〜!」
しっぽヘリコプター
[メイン] ドロース : 自分がしたことで、頼子さんが喜んでいるのが嬉しいのか、ばっさばっさと翼をはためかせて。
[メイン]
ドロース :
「私は、とおいとおいそらの向こうに故郷があるんです!
ずーっと時間をかけて、こっちに渡ってくるのですが……」
[メイン]
ドロース :
「こんな広い空なら、悩みなんかも……ぱーっと、受け入れてくれる感じがするんです!
……頼子さんにとっての『本』も、そんな、すきなもの……でしょうか?」
[メイン] ドロース : ロコの言葉に、うん!また、絶対しましょう!と、嬉しげに。
[メイン]
田端 頼子 :
「…………………そう、ね」
星空の一つ一つか輝く絨毯を見上げて。
[メイン] 田端 頼子 : 「……こんなにも、空って、大きかったのね」
[メイン]
田端 頼子 :
「私って……こんなに、ちっぽけだったのね」
見下ろし、町を見て、微笑して。
[メイン] 田端 頼子 : 「………………」
[メイン] 田端 頼子 : そして、ドロースの方へと向いて。
[メイン] 田端 頼子 : 「………私ね、小学生の頃……あなた達と、同じくらいの年齢の頃」
[メイン] 田端 頼子 : 「作文で、一位を取ったの」
[メイン] 田端 頼子 : 「……それがね、私、嬉しかったの」
[メイン] 田端 頼子 : 「そこから……かしらね……?」
[メイン] 田端 頼子 : 「文字ってね、それ一つだけじゃ、一つの意味しか持たなくて」
[メイン] 田端 頼子 : 「でも、組み合わせていくと、色んな物語が、そこにできて」
[メイン] 田端 頼子 : 「空想の世界に、無限の可能性を感じて、呼吸をして、泣いて、怒って、そして笑う、色んな人達の顔が、そこに生まれて」
[メイン] ドロース : 「いっこが……たくさん……!」
[メイン] 田端 頼子 : 「それが……楽しくて、楽しくて」
[メイン] 田端 頼子 : にこりと笑って、頷く。
[メイン] 田端 頼子 : 「どこまで、広がっていくのかしらって」
[メイン] 田端 頼子 : 空を見上げながら、その果ての、宇宙をも思って。
[メイン] 田端 頼子 : 「挑戦、したくなったの」
[メイン] 田端 頼子 : 「文字を、一つずつ、一つずつ、丁寧に重ねて」
[メイン] 田端 頼子 : 「……月まで、届くのかしらって」
[メイン] 田端 頼子 : 月光が、頼子の瞳に映る。
[メイン] 田端 頼子 : 「─────ああ……なんだ……」
[メイン] 田端 頼子 : 破顔する。
[メイン] 田端 頼子 : 「私……そんなことも、忘れてたのかしらね……?」
[メイン] 田端 頼子 : にこりと、笑う。
[メイン] 田端 頼子 : 細めた目の隙間から……。
[メイン] 田端 頼子 : 一筋の涙が、頬を伝っていった。
[メイン] ドロース : 「頼子さん……」
[メイン] ドロース : けれども涙を、大きな翼で、撫でるように拭き取って。
[メイン] ドロース : 「でも、今の話のしてる頼子さん……楽しそうでした」
[メイン] ドロース : 「だから……頼子さんの『すきなもの』なんだなぁって……いっぱい……伝わってきます」
[メイン] 田端 頼子 : 「………………」
[メイン]
ロコ :
「こんど!ごほんよんで!」
子供のようにねだる
[メイン]
田端 頼子 :
「きゃっ!…… ……ほ、本を?」
少し、逡巡して……。
[メイン]
田端 頼子 :
「……………」
自信は、持てなかった。
[メイン] 田端 頼子 : 今でも、畏れはあった。
[メイン] 田端 頼子 : 自分の描いた世界が、創り出した世界が
[メイン] 田端 頼子 : 『駄作』の烙印を押されるのは、怖かった。
[メイン] 田端 頼子 : だって
[メイン] 田端 頼子 : そんなの、自分の作った世界で生きる、色んな人々が……可哀想だから。
[メイン] 田端 頼子 : みんな、生きているんだから。
[メイン] 田端 頼子 : だから、怖かった。書くことは愚か、読み聞かせることすらも。
[メイン]
田端 頼子 :
「…………………」
迷っていた。
[メイン] ドロース : 「……『てるてる坊主の願い』」
[メイン]
ドロース :
「ちょっとだけ、聞いただけです。
……それでも、私は」
[メイン] ドロース : 「ぽかぽか、しました……!」
[メイン] 田端 頼子 : 「─────!」
[メイン] ドロース : 「だから……ちゃんと読んでみたいです!」
[メイン] ロコ : 「うん!」
[メイン] ドロース : にこっ!と、笑顔で答えてみせて。
[メイン] 田端 頼子 : 「─────」
[メイン] 田端 頼子 : ずんと、来るものがあった。
[メイン] 田端 頼子 : ……私の世界を、あの子達を、物語を、見たいって思ってくれている子がいる。
[メイン] 田端 頼子 : それに……ぽかぽかしてくれている。
[メイン] 田端 頼子 : まるで……。
[メイン] 田端 頼子 : 心の奥にある、白い糸が、互いに結び合ったかのように。
[メイン] 田端 頼子 : 「……………ふふ、少し、難しいお話よ?」
[メイン] 田端 頼子 : 「途中で寝ちゃうかもしれないわよ?」
[メイン] 田端 頼子 : くすりと、笑って。
[メイン] ドロース : 「そ……それは!頑張りますっ……!!」
[メイン] ドロース : 意気込むように、ぱたぱたと、翼をはためかせて。
[メイン] 田端 頼子 : 「ふふ……じゃあ……」
[メイン]
田端 頼子 :
「いっぱい、読み聞かせちゃうわね」
にこりと、笑って。
[メイン] 田端 頼子 : そして、微風に、また空を見上げて。
[メイン] ロコ : 「!!!!」
[メイン] 田端 頼子 : 「……それに、こんな『体験』をしちゃったんだもの」
[メイン] ロコ : 「ありがとう!よりこおねーさん!!!」
[メイン] 田端 頼子 : ロコにも、微笑んで。
[メイン] 田端 頼子 : 「─────書き手として」
[メイン] 田端 頼子 : 「燃えちゃうわよね」
[メイン]
田端 頼子 :
─────物書きは、多くの技術に、知識を要する。
その頭の中に、図書館を要するほどにまで、さもなければ、世界は構築されない。
[メイン] 田端 頼子 : しかし、それだけでは、『足りない』。
[メイン] 田端 頼子 : 物語とは、『摸倣』である。
[メイン] 田端 頼子 : 読む者達が、己を投影し、重ね、共感し、感動を覚えるためのものである。
[メイン] 田端 頼子 : そこには、世界の摸倣足り得るものが無ければ、遠く、陳腐なものとなる。
[メイン] 田端 頼子 : 想像は全て、『体験』によって培われる。
[メイン] 田端 頼子 : 登山を題材とするならば、一度は登山を経験し、苦渋を飲まなければ……。
[メイン] 田端 頼子 : その物語は、陳腐と化す。
[メイン] 田端 頼子 : 物語は、生き物なのだ。
[メイン] 田端 頼子 : 頼子に足りなかったのは
[メイン] 田端 頼子 : それであった。
[メイン]
ドロース :
「……良かった!」
頼子さんが、今までにないほど……明るくなっているのを見て。にこりと、微笑んで。
[メイン] ドロース : そして……それを皮切りにだんだんと、風が弱まっていく。ぱさぱさと、翼も、羽ばたく力がなくなっていき。
[メイン] ロコ : 「たのしみ〜!!」
[メイン] ドロース : そして、三人は、地面へと足をつける。
[メイン]
ドロース :
「…………はぁぁ……が、頑張りすぎちゃいました……」
[メイン]
ドロース :
ドロースも、ふしぎな力を使いすぎて疲れたのか鳥の姿に戻り。
ちちちっ、と、鳥の姿に戻り、頼子の肩に止まる。
[メイン] 田端 頼子 : 「あら……」
[メイン] 田端 頼子 : くすりと笑う。
[メイン] 田端 頼子 : そして、指先で、ちろちろと、頭を撫でる。
[メイン]
ロコ :
「おもしろかったね!よりこおねーさん!」
その場でぴょんぴょんと跳ねる
[メイン] 田端 頼子 : 「………ありがとうね、小鳥ちゃん」
[メイン] 田端 頼子 : 「きゃっ!……ふふ、ロコちゃんはまだまだ元気たっぷりなのね」
[メイン] 田端 頼子 : 「羨ましいわね、その体力が……でも、私も負けてられないわ」
[メイン] 田端 頼子 : ロコの頭も、なでなでとして。
[メイン] ロコ : 「えへへ〜」
[メイン] ドロース : 気持ちよさそうに、指を頭にくりくりと、撫でられるままになる。
[メイン] 田端 頼子 : 「枯れる日が、私の夢の最後の日だから」
[メイン] 田端 頼子 : 「活力こそが、私の物語の源」
[メイン] 田端 頼子 : 「……それを、ドロースちゃん、ロコちゃん」
[メイン] 田端 頼子 : 「あなた達二人が、教えてくれたわ」
[メイン] 田端 頼子 : にこりと、笑って。
[メイン] 田端 頼子 : 「ありがとう」
[メイン]
ロコ :
「よりこおねーさんがげんきになってよかった〜!」
ほっとした様子
[メイン]
ドロース :
「пожалуйста!」
どういたしまして!
[メイン] ドロース : 「私も……頼子さんが、元気になって……うーんっと、嬉しくなりました!」
[メイン] ドロース : 頭を首元にすりすりとして、ちちちっ!と囀る。
[メイン] 田端 頼子 : 「あらあら……ふふ」
[メイン] 田端 頼子 : 鳥仕草に癒されているように、微笑みながら。
[メイン] 田端 頼子 : そして、森へと向けたつま先は。
[メイン] 田端 頼子 : くるりと、翻す。
[メイン] 田端 頼子 : 「………少し、お腹が空いちゃったわね」
[メイン] 田端 頼子 : 「そうめんでも、作ろうかしら?」
[メイン] ロコ : 「!」
[メイン] ロコ : 「ごはん!?」
[メイン] 田端 頼子 : くすりと笑って。
[メイン] 田端 頼子 : 「親御さんにちゃんと伝えたら、二人の分も作っていいわよ」
[メイン] ドロース : 「きのみ!」
[メイン] ドロース : 「大丈夫です!!」
[メイン] ドロース : 「私はさっき、こんなに優しい大人の人と、いっしょだって挨拶しましたから!」
[メイン]
ドロース :
ぱたぱたっ!と、嬉しげに体で表現して。
慌てて落ちそうになって、翼が肩の上でばさばさと開く。
[メイン]
ロコ :
「わたしもだいじょうぶ!」
「やさしいニンゲンさんといっしょにあそぶってつたえてある!」
[メイン] ドロース : ロコさんと一緒に、頼子さんへとついていく。
[メイン]
ドロース :
お母さん、お父さん。
私……とおいところだけど、がんばってます。
優しい友達も、いっぱい出来たんですよ。
[メイン]
ドロース :
会えないのが寂しいけど。でも……ごめんなさい。
今は、友だちといっしょに遊んでたいんです!
[メイン] ドロース : いつか、そっちに帰った時には……
[メイン]
ドロース :
私と友達の「物語」を聞かせるから!
だから、楽しみにしててね!
[メイン] ドロース :
[メイン] ドロース :
[メイン] ドロース :
[メイン]
イツルギ :
[メイン] イツルギ : 「それで──」
[メイン] イツルギ : 「……どうしたもんかな」
[メイン]
イツルギ :
人の姿に化けて、また町へ
てるおを探しにでたのはいいものの
[メイン] イツルギ : 口をついたのはその言葉だ
[メイン]
めぐみん :
「さっきみたいに逃げられたら堂々巡りですもんね…」
顔も覚えられましたし、と付け足す
[メイン] イツルギ : 「それも、そうだ」
[メイン] イツルギ : 「それに俺は……俺が何をしたいのか、って言うことすら、分かっていない」
[メイン]
イツルギ :
ドロースは森で出会ったヒトのために、頑張ると言って
あいつはその優しさで走り出したわけだった……なら俺は?
[メイン] めぐみん : 「私を放っておけなくてとかそういうのじゃあ…ダメなんですか?」
[メイン] イツルギ : 「んっ?」
[メイン] めぐみん : 「なんだか深い理由とか悩んでるようですが…適当に考えないと倒れちゃいますよ」
[メイン] イツルギ : 「うぐ、いや……うぅん……あんたのためか、あんたのため……か…………」
[メイン] めぐみん : 「誇りに思っていいんですよ?偉大な変化であるこの私と相棒になるということに!」
[メイン] イツルギ : 「……」
[メイン] イツルギ : 「はは……はははっ!」
[メイン] イツルギ : 「うん、そうだな、成程」
[メイン]
イツルギ :
しゃんと背伸びをして、胸を張っていばる、このへんげ
そもそも、はじめに町で声をかけたとき、俺は……
[メイン] イツルギ : なにも考えてなんていなかった
[メイン] イツルギ : 「そうだな、間違いじゃない。ここにいるのはあんたのせいで、同じくらいあんたのためだったよ」
[メイン] めぐみん : 「なんですか急に笑ったり落ち着いたり人のせいにしたり…ついにおかしくなりましたか」
[メイン] めぐみん : 「まあ…そのよく分からない悩みも解決した…?なら良かったんじゃないですか」
[メイン] イツルギ : 「ああ。今、悪い気持ちじゃない」
[メイン] イツルギ : だから今だって、同じように、素直に……やってみたって、いいはずだ
[メイン] イツルギ : 「ありがとう、あんたのおかげだ」
[メイン]
めぐみん :
「お易い御用ですよ、パートナーですから!」
ぐっとサムズアップ
[メイン]
イツルギ :
「おう。……相棒」
ぐっとサムズアップ
[メイン] めぐみん : 「…つきものも落ちたような顔つきになりましたね、今ならいい返事を貰えると信じてもう一度問いかけましょう」
[メイン] めぐみん : 「私と共に、人間界で暮らす気はありませんか?」
[メイン] イツルギ : 「返事は…………」
[メイン] イツルギ : 「もう考え終わってる。が……後、だ!」
[メイン] めぐみん : 「がくーーっ!それだけタメてその返事ですか!」
[メイン] めぐみん : 「いいですよもう!さっさと少年見つけて…見つけて何するんでしたっけ」
[メイン] イツルギ : 「それは今から考える!!」
[メイン] イツルギ : ぱしりとめぐみんの手を取って
[メイン] めぐみん : 「おっととと…!なんだからこの前もこんな感じだった気がしますね…」
[メイン]
イツルギ :
けもの判定を要求する!
てるおの居場所だ!
[メイン] 語り手 : 難易度8
[メイン] イツルギ : 思いの強さで足りない5を埋めるぞ~~~
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 54 → 49
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 匂いは
[メイン] 語り手 : 薄かった
[メイン] 語り手 : 何故?その理由は、分からなかった。
[メイン] 語り手 : 今は。
[メイン] 語り手 : ただ、残る香りを、辿って行った。
[メイン] 語り手 : 月光に照らされる畦道に、少年はいた。
[メイン] 語り手 :
[メイン] てるお : 「…………………」
[メイン] てるお : 月を、見上げていた。
[メイン] てるお : その少年は……。
[メイン] てるお :
[メイン] てるお : 透けていた。
[メイン] てるお :
[メイン] イツルギ : 「……てるお!」
[メイン] めぐみん : 「見つけた!今度こそ逃がしませんよ!」
[メイン]
てるお :
「………………」
その声にも、反応は、しなかった。
[メイン] てるお : ただ、空を、見上げていた。
[メイン] てるお : 独りだった。
[メイン] てるお : その世界に、ただ一人。
[メイン] イツルギ : 消え、かけている…?
[メイン]
イツルギ :
気付けば、足が前に出ていた。
そうしたかったから逆らわない。
[メイン] イツルギ : 一人でいるとき……誰でもいい、隣に立つやつがいれば、それだけで何かが変わると。
[メイン]
イツルギ :
歩んで隣に立つ。同じように空を見上げる。
なぁ、あんたは何を見てるんだ。
[メイン] てるお : それは、雄大な、月だった。
[メイン] てるお : いつまでも消えることのない、大きな月。
[メイン] てるお : そこに雄々しく存在し続ける、眩しいくらいの、月。
[メイン] てるお : 「…………役目、終わっちゃった」
[メイン] てるお : ぽつりと、そう呟いた。
[メイン] イツルギ : 「……役目?」
[メイン] てるお : 少年は、目をイツルギへと向けることは無かった。
[メイン] イツルギ : 「…………」
[メイン] てるお : 「─────ねぇ」
[メイン] てるお : 「てるてる坊主ってさ」
[メイン] てるお : 「明日が、雨になったら、もう終わりなのかな」
[メイン] てるお : 「明日が、晴れになっても、もう終わりなのかな」
[メイン] てるお : 答えは、分かり切っている。
[メイン] てるお : 「終わりだよね」
[メイン] てるお : それだけ告げて、微笑んだ。
[メイン] イツルギ : 「何となく……。分かってたよ」
[メイン]
イツルギ :
「あんたは、俺達へんげと同じものなんだな」
「それも、その”てるてる坊主”の役目を背負って──」
[メイン] イツルギ : 月を見る、その同じ月が見えるどこかで。
[メイン] イツルギ : 「──そして、その役目が無くなって……」
[メイン] イツルギ : 「………………」
[メイン] てるお : てるおが答えることは、無かった。
[メイン] てるお : 「……ぼく達は、隠れて生きなくちゃいけない」
[メイン] てるお : 「その理由は、すっごく簡単」
[メイン] てるお : 「弱いから」
[メイン] てるお : 自分の透けた手で、月を透かす。
[メイン] イツルギ : 「ああ」
[メイン]
イツルギ :
いつだって消えてなくなるような、そういうものだった。
……今、隣にいるように。
[メイン] てるお : 「─────ちょっと、足掻いてみようかなって思ったけど」
[メイン] てるお : 「やっぱり、無理だったね」
[メイン] てるお : 「なんだか……虚しいね」
[メイン] てるお : その顔は、無だった。諦念が宿されていた。
[メイン]
てるお :
─────もののけとは、神秘に由来する。
そして、定義によって生かされている。
[メイン] てるお : 人よりも、多くの理によって制限されている。
[メイン] てるお : その道を踏み外そうとするならば、存在はいとも簡単に崩れ散る。
[メイン] てるお : それが、もののけ。
[メイン]
イツルギ :
「…………………」
「…………違う」
[メイン] てるお : 月を見上げながら、黙する。
[メイン] イツルギ : 「無理で、叶わなくたって、それでも何一つだって、無駄じゃない」
[メイン] イツルギ : 理がなんだよ。
[メイン]
イツルギ :
人と違って消えるからなんだ。
じゃあ、それで?
[メイン] イツルギ : 「俺は犬の”へんげ”だ。他人の匂いが分かる」
[メイン] イツルギ : 「あんたの気持ちの匂いは、そんな簡単に消えるものじゃないだろ。消えていいもんじゃない」
[メイン] イツルギ : 「……覚えてるか、聞こえてるか?さっき、犬と女の二人から逃げたよな──!」
[メイン] イツルギ : 「なぁ。憧れの相手の話で恥ずかしくなって、それで咄嗟に逃げるような……」
[メイン] イツルギ : 「そんなあんたの気持ち、一つ一つ、あったんだろ……!!」
[メイン] イツルギ : 「それを一番知ってるのはあんただったろう、だから……」
[メイン] イツルギ : 「あんたがそれを虚しいとか、言わないでくれよ」
[メイン] イツルギ : 「俺にとっても大事な気持ちなんだ、そういうの…………」
[メイン] イツルギ : 語気が上がって、下がって、最後には消えてしまうくらい小さくなって。
[メイン]
イツルギ :
──何を思ったって、てるおの気持ちのことだから。
これがただの俺の我がままだって気付いた。
[メイン] イツルギ : それでも、口をつくのを止められなかった言葉だった。
[メイン] てるお : 「……………一目惚れだったんだ」
[メイン] てるお : 微笑んだ。
[メイン] てるお : 「でも、たった、それだけ」
[メイン] てるお : 「劇的な出会いもないし、お姉さんといっぱいお喋りができたわけでもないから」
[メイン] てるお : 「そんなものかなぁって」
[メイン] てるお : 「ただ、でも」
[メイン] てるお : 「ちょっと、悔しいな」
[メイン] てるお : 微笑んで。
[メイン] てるお : 「─────雨を晴らしたの、ぼくじゃなかったみたい」
[メイン] てるお : 「難しいね」
[メイン] イツルギ : 「………………」
[メイン] イツルギ : 「いや…………違う、それも違うよ」
[メイン] イツルギ : 「雨を晴らしたのはあんただ、てるてる坊主──てるお」
[メイン] イツルギ : 「きっと、あんたの願いが……どっかの誰かの心を、動かして」
[メイン] イツルギ : 「それで晴れたんだ、雨は」
[メイン] イツルギ : 「…………なぁ、このまま、諦めるなよ」
[メイン] イツルギ : 「消えてないだろ、まだあんたは……!あんたの気持ちだってそうだ!」
[メイン] イツルギ : 「俺は……!!」
[メイン] イツルギ : てるおの腕に、手を伸ばす。掴めるか!?
[メイン] てるお : その手は
[メイン] てるお : 届かない
[メイン] てるお : すり抜けた。
[メイン] てるお : そして、てるおは、視線を
[メイン] てるお : 少し、イツルギへと、向けた。
[メイン] てるお : にこりと、微笑んだ。
[メイン] てるお : 「……優しいんだね」
[メイン] てるお : 「ありがとう」
[メイン] てるお : 「……ぼくはさ、ちょっと、心残りがあったけど、でも……」
[メイン] てるお : 「キミのおかげで、全部」
[メイン] てるお : 「『晴れた』たよ」
[メイン] イツルギ : 「俺が、聞きたいのは…そんなんじゃ……!!」
[メイン] てるお : 「……ぼくが生まれた意味が、無駄じゃなかったなら」
[メイン] てるお : 「もう」
[メイン] てるお :
[メイン] てるお : 「─────未練は、無いよ」
[メイン] てるお :
[メイン] てるお : 体は、さらに、透き通る。
[メイン] イツルギ : 想いだって──!
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 49 → 34
[メイン] イツルギ : 今ここで!
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 34 → 19
[メイン] イツルギ : 届かな、
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 19 → 4
[メイン] イツルギ : っきゃ…
[メイン] system : [ イツルギ ] 想い : 4 → 0
[メイン] イツルギ : 意味、なんて…!
[メイン] イツルギ : ほんの少しの間だけ、掴むだけだって…出来ないってのか…!
[メイン] てるお : 目を、細めて。微笑んだまま。
[メイン] てるお : 逡巡して。
[メイン] てるお : 「─────キミの名前を、『最後』に聞いても、いいかな」
[メイン] イツルギ : 「…………バカ」
[メイン] イツルギ : 「未練の一つも残さず消える気か」
[メイン] てるお : 「うん」
[メイン] てるお : 「『お願い』」
[メイン] てるお : それは
[メイン] てるお : てるてる坊主の願いだった。
[メイン] イツルギ : 「……イツルギ」
[メイン] てるお : 「イツルギ……」
[メイン] てるお : 「……うん、覚えた、忘れない」
[メイン] てるお : 「ねぇ、イツルギ、キミは」
[メイン] てるお : 「晴れの方が好き?」
[メイン] てるお : 「それとも、雨が好き?」
[メイン] イツルギ : 「……晴」
[メイン] イツルギ : 「……こんな雨みたいな気持ちは、御免だ…」
[メイン] てるお : にこりと、微笑んで。
[メイン] てるお : 靴を、半脱ぎ状態にすると。
[メイン] てるお : 指を、ゆっくりと、畦道を指して。
[メイン] てるお : 「見てて」
[メイン] てるお : 「あーした天気に、なーれ」
[メイン] てるお : GETA GETA > 下駄占い > 裏:あめ
[メイン] てるお : そして
[メイン] てるお : 人差し指と、親指を立てて
[メイン] てるお : GETA GETA > 下駄占い > 裏:あめ
[メイン] てるお : GETA GETA > 下駄占い > 裏:あめ
[メイン] てるお : GETA GETA > 下駄占い > 表:はれ
[メイン] てるお : 引っ繰り返した。
[メイン] てるお : 体は
[メイン] てるお : 力を、使い
[メイン] てるお : もう、見えなくなる、寸前まで。
[メイン] てるお : 「……これで、明日は『絶対』、晴れ」
[メイン] てるお : そして、イツルギへと見て。
[メイン] てるお : 純朴に、笑った。
[メイン] イツルギ : 「……」
[メイン] イツルギ : 「ありがとう」
[メイン] イツルギ : ゆっくりと笑む。
[メイン] イツルギ : こいつも、晴れの方が好きだろうと思って。
[メイン] てるお : 少年は、消えるまで
[メイン] てるお : その感謝の言葉に
[メイン] てるお : 救われたように
[メイン] てるお : 最後の最後まで
[メイン] てるお : てるてる坊主として生まれた意味を、持つことができて
[メイン] てるお : 満足だった。
[メイン] :
[メイン] イツルギ : 「……お待たせ」
[メイン] イツルギ : 畦道を振り返って
[メイン] めぐみん : 「………満足するまで話せましたか?」
[メイン] めぐみん : 「納得のいく答えは、得られましたか?」
[メイン] イツルギ : 「…………ああ」
[メイン]
イツルギ :
ゆっくりと、来た道を戻る
急がなくてもいい──雨は降らないんだから
[メイン] イツルギ : 「あいつの”好きなもの”が好きなままで行けたなら…」
[メイン] イツルギ : 「見ていてくれて、ありがとう」
[メイン] イツルギ : 「…………」
[メイン] イツルギ : 「問いかけの、答えだけどな」
[メイン] イツルギ : 「ヒトになりたいって言うのが、もしあんたの居場所が欲しいって話ならさ」
[メイン] イツルギ : 「……無理しなくても、俺が居場所になるんじゃあダメなのか」
[メイン] めぐみん : 「………!」
[メイン]
めぐみん :
「うぇ…えっと……」
予想もせぬ返答に、言葉を紡げないでいる
[メイン]
めぐみん :
先程の問いかけは断られると思って、ダメ元だった
断られても、理由は聞かないでおこうと思っていた
[メイン] めぐみん : また、1人になって、寂しくなりたくないから
[メイン]
イツルギ :
「あんたには昔の記憶を好きでいい、と教えてもらったからさ」
「あんたにも、今いる場所が好きになってもらいたいって思ったんだ」
[メイン] イツルギ : 「それでもヒトの世界が見たくなったなら、そのときは──一緒に見に行こう」
[メイン] めぐみん : 「…ふふっ」
[メイン] めぐみん : 「それって、”お願い”ですか?」
[メイン] イツルギ : 向き直って、すこしだけ屈む
[メイン]
イツルギ :
「”約束”だ。……相棒ってんなら、片側からのお願いじゃおかしいだろ」
手を、小指を立てて差し出す
[メイン]
めぐみん :
「じゃあ…約束しましょうか」
同じく小指を差し出し、イツルギの指へと軽くひっかける
[メイン]
めぐみん :
「1人に、しないでくださいね?」
「それが私からのお願い…いや、”約束”です」
[メイン] イツルギ : 「ああ、約束だ」
[メイン] イツルギ : 小指をひっかけ返して
[メイン] イツルギ : ゆーびきりげんまん……
[メイン] めぐみん : うそついたら、ゆるさないですからね
[メイン] めぐみん :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 最後、幕間処理
[メイン] イツルギ : !
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 13 → 34
[メイン] てるお : とりあえずぼくからは、イツルギくんへつながりを1強化
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 34 → 29
[メイン] 田端 頼子 : 私からは、ドロースちゃん、ロコちゃんへつながり1強化
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 29 → 19
[メイン] 田端 頼子 : さらにもう1ランク強化
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 19 → 9
[メイン] てるお : じゃあぼくからも、もう1ランク強化
[メイン] system : [ 語り手 ] 夢 : 9 → 4
[メイン] 語り手 : 俺のつながり強化処理おわり
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 1 → 15
[メイン] system : [ イツルギ ] 夢 : 15 → 7
[メイン] イツルギ : てるおに強化して終わり…だろ?
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 1 → 26
[メイン]
ドロース :
頼子さんとロコさんをそれぞれ5に強化して……
んー……イツルギさんを4に、ですかね
[メイン] system : [ ドロース ] 夢 : 26 → 1
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 0 → 11
[メイン] ロコ : ドロースへの絆を強化
[メイン] system : [ ロコ ] 夢 : 11 → 3
[メイン] 語り手 : 処理が終わったら、ふしぎと想いを増やして
[メイン]
語り手 :
・【つながり】をもった相手の数だけ【思い出】を手に入れましょう。
・町以外との【つながり】を【糸】に換えましょう。
[メイン] 語り手 : これもやって、終わり
[メイン] 語り手 : では最後に、語りをやって終わり
[メイン] system : [ ロコ ] ふしぎ : 34 → 50
[メイン] system : [ ロコ ] 想い : 29 → 46
[メイン] 語り手 : ふしぎと想い獲得はやっぱりいらなさそう
[メイン] めぐみん : わかった
[メイン] 語り手 : 思い出と糸ゲットだけ、各自やっといて
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : ─────次の日は、眩しいくらいの、快晴だった。
[メイン] 語り手 : ギラギラと光る太陽と、微風と。
[メイン] 語り手 : 町では、商店街では、人々が今日も楽しく、のんびりと、今日という日を過ごしていた。
[メイン] 語り手 : そして、八百屋では、お野菜を売って、微笑む店員の姿と
[メイン] 語り手 : その2階の、窓辺に見える硝子の、向こうの
[メイン] 語り手 : 木製のテーブルの上にある、原稿用紙には
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 : 『晴れの日のてるてる坊主』と題した世界が、広がっていた。
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :
[メイン] 語り手 :